2020年7月26日朝刊 The Guam Daily Postより抜粋、要約

 

アメリア軍のインド太平洋軍司令官は、数年後にグアムで新たなミサイル防衛システムを発動させたいと述べた。中国がグアムに到達する弾道ミサイルを開発したと報告されていることを受けたもので、中国の新しいミサイルの1つは「グアムキラー」と名付けられている。

 

この発表は日本政府が弾道ミサイルを検出して迎撃する2つのイージスアショア計画を中止すると発表した約1か月後に行われ、河野太郎防衛大臣は、中止の理由を技術的な問題と費用の両面から配備の中止を決定したと語った。

 

4月、フィリップ・デービッドソン米インド太平洋軍司令官はグアムに配備する新しい弾道ミサイル防衛施設建設するための追加資金を議会に要求した。2月12日の上院軍事委員会ではハワイ、グアム、および太平洋地域は私たちの故郷の一部とし、中国を自由で開かれたインド太平洋と米国に対する最大の長期戦略的脅威とした上で、アメリカの国防戦略で第一の優先事項は、グアムにおける360度の持続的かつ統合的な航空防衛能力であると述べた。

 

日本人のグアム入国検疫強化については、ホテル強制隔離中の友人から現地情報が少しずつ入ってきてますので、別のブログで紹介しますね。今日のテーマは、短期的でなく、長期的にグアムの観光業を取り巻く環境、いや日本の観光業界を取り巻く環境とも言える内容について、お届けしたいと思います。

 

新型コロナウィルス感染拡大で世界中が窮地に陥っている中でも、驚きのニュースが日々入ってきます。何より衝撃的だったのが突如成立した中国の国家安全維持法の施行、この法律が世界に及ぼす影響は計り知れません。関連してビザの効力停止や領事館の閉鎖命令の応酬、そう簡単には踏み出さないだろうと思うことが次々と強行されています。このままいけば、ついにドルペッグ制にまで手をつけるのではと思わざるを得ない状況です。グアムで零細企業を営む私ですら、香港との取引にも影響が出はじめているのだから、大手企業は一つ一つのニュースで振り回されているに違いありません。

 

コロナの影響で大きなダメージを受けている旅行会社はコロナが落ち着いたら巻き返しを計りたいところでしょうが、香港はじめ国家安全維持法の施行に紐づいて中国と犯罪人引渡し条約を結んでいる国へ旅行者を送り出せるのだろうか?大学進学を控えた子供を持つ私ですら、留学国と中国との関係を考慮する必要があるのかと考えてしまいます。コロナが落ち着いたら旅行に行こうと友人と話していますが、香港はもちろん、上記条約を結んでいるスペイン、フランス、イタリア、足を踏み入れるのも躊躇してしまいます。

 

今日のテーマのグアム配備イージスアショア計画は直近の動向によるものではなく長期軍事計画によるものですから目新しくはありませんが、4年前グアムが北朝鮮のミサイル挑発でダメージを受けたことを思い起こさせます。疫病や自然は人類がコントロールできない部分が大きく、世界中が必死に戦っているのです。そんな時に人為的に問題を引き起こすようなことだけはやめてほしい、世界を気ままに旅を楽しむ自由を奪わないでほしいのです。

 

 

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