写真1

 

タモンから北へ車で20分ほどのジーゴ村にあるグアム平和慰霊記念公苑は、日本守備隊(小畑中将軍司令官)の玉砕の地。慰霊塔(写真1)は公苑内の奥の方に位置しています。慰霊塔の手前左側には平和を祈る家の我無山平和寺(写真2)があります。

 

今年の8月15日で、終戦から75年が過ぎようとしています。長年グアムに住んでいますが、こちらの慰霊公苑を訪れることは数えるほどです。

 

機会があって先日こちらの平和慰霊公苑を少し時間をかけて見学して来ました。
戦時中の遺品を集めて奉納している平和を祈る家(我無山平和寺)の中、公園内の植物、公苑脇を下るとある竹やぶの中のあるいくつもの壕、その先にある水槽、そして慰霊塔の脇の慰霊碑群。

 

慰霊碑を見ると南太平洋全域の戦地の英霊のための慰霊公苑であることがよくわかります。

 

写真2

 

グアムにくる修学旅行生の多くは、こちらのグアム平和慰霊公苑を訪れこうして千羽鶴(写真3)を置いていきます。毎年訪れる学校も多いはずですが今年の修学旅行はこの状況下で叶いそうがありません。。。

 

写真3

 

逆に私の子供達はグアムの日本人学校の補習校の修学旅行で、広島の平和記念公園を見学していますので、日本人が忘れてはならない歴史として戦争を振り返ることができる施設は今後も引き継がれるのでしょうね。

 

故人や先祖を供養する塔婆が祭壇に、祭壇の中央にはグアムの大木イフィットの台座に仏像が位置しています。

 

多くの缶が一体化した状態で(写真4)壕の中に残っていたようです。缶詰は戦地での大切な保存食だったと思います。

すでに朽ちてしまいそうな遺品は他にも多くありますが、ここではあまり写真では触れないことにします。是非グアムのお越しの際は実際に見学して見てください。

 

写真4

 

慰霊塔に向かって左側には、グアム日本人一世による記念碑や多くの慰霊碑が並びます。

戦友が建立したもの、遺族一同が建立したもの、自治体、または遺族、海軍病院戦没者には元軍医からの慰霊碑、歩兵連隊や気象兵、北満州からの転進しグアム守備隊となった部隊への慰霊碑など大小様々な慰霊碑が整然と立ち並んでいます。

慰霊碑の写真はありません💦が、ぜひお越しいただいた時に実際に見ていただけると、また違った気持ちでご覧いただけると思います。

 

そして右側には、当時の首相の吉田茂内閣総理大臣の直筆の書が刻まれた揮毫(昭和26年)があります。(写真5)

 

写真5

 

慰霊塔を正面に右側に行くと竹やぶの中へ降りる階段が見えます。
少し鬱蒼としていますが、ここまできたら是非一度足を運んでください。

以前ここを訪れた時は観光で来られた日本人のご家族も下の壕ある場所まで降りて、手を合わせていました。

 

 

下まで降りると、全部で4つの壕があります。多くの日本兵が自決した二つ目の壕の前に平和への願いを込めて建てられた碑が建っています。

 

平和を願う記念碑、お供え物もありますね。手前には、第31軍司令官小畑英良中将が60余名の将兵と自決した壕の歴史が日本語と英語で書かれています。

 

 

こちらは4つ目の壕

 

4つ目の壕を通り過ぎると少し坂を登り、右手には水槽が見えてきます。水槽の脇を降りると水の流れる音が聞こえてきます。小川へ続く急な階段を降りて水の音の方へ向かうと小さな水槽がありました(写真がないです)。「日本軍飲料水槽」と古いサインがありました。その先には今も山から水が流れその先に見える洞窟には平穏で涼しげな空気が流れていました。

この日も暑かったのですが、水の音を聴きながら昔もここはひとときの安息の地だったのではとふと感じました。

 

竹は成長が早くすぐにジャングルの山道は獣道のようになるようです。
年に数回はグアムのボランティア方々や日本からは自衛隊の方が清掃活動を行います。慰霊公苑内の慰霊塔や平和寺はもちろん、多くの日本兵が自決した壕や水槽までの道も竹を切り道を開いていただいています。

 

こちらのサインの先に下の降りる急な階段があります。

 

こちら(写真上)の水槽の先をさらに進むと、平和慰霊公苑に戻ります。ぜひ一周してみてください。
下にある壕まで行って一周するときは、虫除けを忘れずに!

 

この平和慰霊公苑は、(財)南太平洋戦没者慰霊協会が管理運営しています。HPはこちらhttps://www.ireiguam.org/n

HPでさらに詳しい内容をご覧いただいてから、参拝するとより深く理解できると思います。

サイト内では公苑内の案内図もあります。

 

8月13日のブログでもご案内済みですが「終戦記念日」に合わせて今週末は開苑の予定です。(8月15.16日:午前8時から午後5時まで)

 

慰霊塔の下には祭壇があり、地下には納骨堂も備わっています。

 

日米両国の友情の絆がより深まる事を祈願し建てられた慰霊公苑、毎年9月には日米の仏教、キリスト教の合同慰霊祭が執り行わられます。


 

・公苑の入り口には慰霊塔と同じ合掌🙏をモチーフにした石碑が出迎えてくれます。

 

 

・マリンドライブ沿いの黒いスクルーバスのバス停が目印です。

 

バス停が見えたら左折して突き当りが平和慰霊公苑です。途中は住宅街なのですが、慰霊塔は15Mもありますのできっと見つけられます。

ロックダウンが開けて、通常の旅行ができるようになれば慰霊公苑も開場していますので、いつでも参拝できます。

 

慰霊塔を参拝し、なかなかドライブする機会のないジーゴ方面に行ってみるもの新しいグアムを発見できるかもしれませんよ。

 

 

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