2020年8月26日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

火曜日の午後に約50人がタモンに集まり新型コロナウィルス(COVID-19)の増加に伴うロックダウンに抗議した。マスクを着用した参加者は新型コロナによる死亡率が低いにも関わらず、多くの失業者を出し経済に打撃を与え、個人の自由を制限しており不公平だと訴えた。

 

アカンタモールからTギャラリアに向かう行進でネルソン氏は法令違反に対する罰金への抗議の意を表した。「今回の法令は恣意的だ。家族をビーチに連れて行くと1,000ドルの罰金、多くの店舗が重要でないとされ閉鎖を余儀なくされているのは何のためなのか疑問。亡くなった妻はホテル業界で25年間働いていた。現在3万人以上の失業者がおり、この状況は妻の同僚の家族に多大な影響を与えている。私は彼らの代わりに来た」と話した。

 

グアム警察は「抗議行進を監視します。法令違反であっても憲法上の権利を尊重しなければなりません」と述べた。

 

グアム州知事は月曜日、抗議集会はCOVID-19を拡大し規制を長期化させ、経済にさらにダメージを与える可能性があると述べた。グアム知事令は8月20日に新型コロナウィルスの新規陽性例が105件と急増したのを受け、8月28日まで外出制限を出した。

 

その後の新規感染者数:
8月21日 63例
8月23日 53例
8月24日 87例

火曜日の時点でグアムで確認された陽性例は累計907人、その中には472人の治療中の患者が含まれている。グアム州知事はロックダウンがウイルス拡散を抑制し医療リソースを節約するために最も効果な方法であると述べた。

 

オーブリーさんもグアム州知事の方針に反対している抗議行進に参加した。彼女の9歳の息子は「友達がいなくて寂しい」という看板を掲げて抗議に参加した。彼女の家計も収支を合わせるのに苦労していると言う。「ウイルスが嘘とは思っていません。誰もが自分へのリスクを回避するために自己管理する方法を自由に決めるべきだ」と述べた。「自由が重要だ。私たちの人生は毎日、リスクを負っています」という人もいる。

 

抗議グループの多くは行進中「ルーをリコール!」と叫んでいた。キース氏は病院の収容キャパシティにはまだ余裕があると述べ、決定へ至る過程が透明性に欠けており、密室で決められることに問題があるという。中小企業を支援し、知事の強硬な措置に抗議するために集会に参加したと述べた。

 

本法令ではグアム保健省および社会福祉局はCOVID-19の安全対策に従わず逮捕された場合、企業または個人を公共に対する迷惑行為と見なす可能性があり、有罪の場合は軽犯罪となるとしている。グアム保健省は6月にガイダンスを発表し、個人が公共の場でマスクを着用しない場合やソーシャルディスタンスをとらない場合、同様の対応が取られる場合があるとしている。

 

何度かこのブログでも書いてきましたが、行政の決定が常に突然であり、透明性がなく、中長期的な展望が見えないという話、そう感じている人は多いのですね。行政のトップ機関というものは多くの国でベールに包まれているようなことがよくありますが、グアムのような小さなコミュニティーの場合、島民を巻き込んだ総意として物事が決められるとどんなにフェアで素晴らしいかと思います。ましてや今回のような誰にも正解がわからない事案では、島民のコンセンサスが一番重要です。

 

どのような状態になれば収束として次に進むのか、どういう手順で検疫を緩和していくのか、観光業再開に向けてどのような動きをしているのか。また、どのような基準で行政命令が発動され、どうなれば解除されるのか、補償もなく突然の閉鎖命令となれば当然先行きへの不安は募ることでしょう。

 

今こそ、ハファダイに込められた心のこもった他人を思いやる心でグアムが一丸となって疫病に立ち向かえれば、コロナ収束後の回復も盛り上がるのではと思うのです。各行政機関が公に指針を示さず突如発信となる繰り返しが行き当たりばったりの対応に見えてしっています。小さなコミュニティーだからできるモデルケースとして成果を上げるチャンスだったのになあ〜、と思うと残念です。

 

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