2020年10月1日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアムプレミアムチョコレートは、新型コロナウイルスのパンデミックで観光客が減少し始めた2月に一時的に710万ドルを投資した工場を閉鎖した。 9月にはグアムプレミアアウトレットの店舗の閉店を決めた。グアムプレミアムチョコレートのオーナーであるジョージ パターソン氏は、少なくとも2021年の第3四半期まで、観光業の回復は見込めないと推測し、それまでに工場が再開できるとは考えていないという。

 

かつて35人の労働者が働いていたバリガダの工場では、毎日30万個以上のチョコレートを大量生産していた。35人の従業員は解雇され連邦政府の失業援助を受けている。日本人と韓国人観光客がチョコレートでコーティングされたマカダミアナッツをお土産として購入する主な顧客だったため、観光客がいない今、工場は生産を停止しなければならなかった。「これは最悪だ」と30年間ビジネスマンを務めてきたパターソン氏は、パンデミックによる工場閉鎖とビジネス状況について語った。

 

資金困難
工場は現在8か月に及ぶ一時閉鎖が続いているが、ローンと公共料金の支払いは発生し続けている。パターソン氏によると工場の機械は、劣化を防ぐために少なくとも「ナイトモード」で稼働する必要があるという。2月までの工場の電気代は月額13,000ドル、現在は約9,000ドルに下がっているが、収入がないにも関わらず支払い続けるには大きな額だ。

 

「観光客は2021年の第3四半期まで戻ってこないでしょう。たとえ1月に再開したとしても、例年4月、5月、6月、7月は来島者が鈍化する時期です。回復軌道の兆しを確認できるのは8月になり、10月、11月、12月になりようやく実感できるでしょう」と述べた。

 

グアム島の住民はお土産向けチョコレートを購入することはなく、地元の売り上げを伸ばすためには約50%の割引を提供しなければならない。Kmartからは約3か月前に90,000ドル相当のチョコレートが返品されたという。

 

パターソン氏は観光客が戻ってくるまでに工場が再稼働できることを望んでいるが、彼の工場の設定では労働者間の間隔は1〜2フィート、これはCOVID-19規制の6フィートの距離を維持することを満たしていない。

 

パターソン氏は「ビジネスの継続」というグアム政府の呼びかけに「COVIDに対する独自戦略を望むます。毎年インフルエンザにかかっている人がいて亡くなっている人もいます。経済活動を停止することやビーチを閉鎖しても、インフルエンザ患者の助けにはなりません」と述べた。


グアムではなぜ第1波、第2波の波形が出ないの?

旅行者向けのお土産アイテムを扱うビジネスは、パンデミックで大きな打撃を受けているビジネス形態のひとつです。グアムラバーズもそうですがギフト向けアイテムを取り扱っている場合、日常ユースの地元消費者向けとしては不向きな側面があり、しかも賞味期限がある食品に関しては時間的な限界もあります。先が見えない状況で事業維持のための経費をどこまで払い続けるのか、経営者は判断を日々迫られています。

 

今日から10月、そしてまた木曜がやってきました。明日正午で切れるパンデミック指標 PCOR1.5(Pancamic Condition of Readiness)が継続されるかどうか、本日発表があるのでしょう。しかしながら昨日も45人の新規陽性者、2人のコロナ関連死が報告されています。世界の事例を見ると感染に第1波、第2波と明確な波が見えるのですが、グアムは顕著な波はなくロックダウンによる推移の変化も見られません。分析内容が全く聞こえてこないので、グアムの感染状況の詳細や実態は分からないままです。ただただ、もう1週間、もう1週間と我慢を続けるのみです。

 

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