2020年10月9日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアム政府観光局(GVB)は継続する高い水準の新規陽性者数、入院率を注視している。AP通信によるとハワイは10月15日から、到着の72時間以内に受けたウイルス検査結果が陰性である旅行者に2週間の検疫を免除する。

 

GVBの副社長はハワイの観光再開に関するウェビナーに出席し、ハワイが計画する厳格な事前テスト、戦略的監視についてグアム政府機関の理事会で述べた。

 

「4月から空港でのテストについて話している。グアムは空港でのテスト、ホテルでのテストなど、グアムが前向きに検討、準備していることを市場に示す必要がある」と理事のムナキナタ氏は語った。この計画は航空会社との調整が不可欠で、グアムは到着時にテストを提供するなど、同様のことを目指す必要があると付け加えた。

 

観光再開を目指すハワイの計画については、不安がないわけではなく地域社会を危険にさらす可能性があると多くの人が不安に感じている。

 

GVB局長はグアムの観光業を再開するための施策についてグアム知事と協力していると述べたが、政府機関は現在のパンデミック指標PCOR1(Pancamic Condition of Readiness)を変えることはできないという。

 

GVB局長はグアム島の状況を緩和し、観光客を歓迎するためには支援が必要だと強調した。グアムのCOVID-19アラートアプリのダウンロード数は現在約17,000回で人口の約10%、目標は60%としている。「私たちは目指している数には程遠い。私たちのコミュニティは分断され、現在の状況に腹を立てている多くの人々がダウンロードしていない可能性があります。私たちは引き続きダウンロードを促す努力をします」と述べた。


グアムはグアムでいいじゃない
島民が一つになれる施策を!


ハワイの検疫緩和計画については何ヶ月も前から計画され2度に渡る延期の末に3度目の正直で実施を目指しているプログラムなので、新しい施策でもなんでもありません。計画は以前から立てられ、実施を決めたということ。このようなハワイ政府機関の計画は広く告知されてきました。

 

観光業界もハワイの方向性に合わせて、ホノルル行きを運行する航空会社が事前検査体制を整え始めるなど、観光業再開へ向けてできる体制作りができ始めています。時期尚早と考える人がいるのも理解できますが、工程が明確なのは羨ましい限りです。

 

グアムで空港での検査について医療チームから提案されたのは半年前、その後の報道がないので検討されているのか、却下されたのかどっちなんだろう?知りたいですね。パンデミック指標PCOR1(Pancamic Condition of Readiness)もなし崩し的に緩和措置が付帯され、いつのまにかPCOR1.5なんて呼ばれ方になって、PCOR2との違いは人数制限やレストランの店内飲食対応の違いぐらい。一度目のPCOR1の時には幹線道路にチェックポイントがあったりして外出が厳しく制限されていたので、現在の実情は大違いです。

 

グアムはどこに向かっているのでしょう。島内感染の完全終息を確認した後、検疫緩和策を取るのならそう言ってください。緩和条件を決めているなら教えてください。コロナ対応は答えのない課題に挑むようなもの。ハワイはハワイ、グアムはグアム、何が正解かなんて誰にもわからないからこそ、グアムなりの方向性を尊重し、みんなで共有したいのです。

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