2020年10月25日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

エジソンマナロト氏(ドクターマナロト)は5歳の時に家族とともにフィリピンからグアムに移住、公立学校で教育を受け、グアム大学で学士号と修士号の両方を取得し2006年に卒業した。 「20代は自分がグアムに最高のサービスを提供できる分野を探し続け、医学部に行くことにしました」と彼は言う。

 

グアムで金融に携わった後、フィリピンのデラサールメディカル&ヘルスサイエンスインスティテュートの医学部に進学、卒業した後に研修医として勤務するまで一時的にグアム大学で行政学の助教授として勤務。そして7月にハワイ大学内科研修プログラムでの研修を終えた後、グアムに戻った。医療制度がいかに脆弱であるかを知ることで、グアムが本当にあなたを必要としている時だと思い戻ってきました」と言う。

 

現在、グアム地域メディカルシティの内科医としてウイルスが広がり続ける現状に直面している。「このウイルスは、世界中でマイノリティコミュニティに大きな影響を与えまう。残念ながらヘルスケアには多くの不平等があり、マイノリティコミュニティには財源など多くの障壁があります。健康保険や主治医サービスへのアクセスの欠如です。ウイルスはコミュニティにおけるこれらの不平等と脆弱性を確実に浮き彫りにし明らかにします。グアムがウイルスにどのように立ち向かうかは、私たちがコミュニティで最も貧しい人々を助けることができるかにかかっています」とマナロト氏は言う。

 

「グアムには医者が必要です。医療体制が脆弱な地域で、リソースは限られていますが、最終的にはこのウイルスを乗り越えることができると思います。人々が粘り強く立ち向かうことで乗り越えられると思います」と述べた。最後に「あなたは他の誰よりも優れています。大きな夢を抱き、その夢を忘れず進んで欲しい」とグアムの若者たちにメッセージを送った。


社会的弱者をどう支えるかが
未来のグアム像を形作る?

新規陽性者50人前後が続き驚いていましたが、その後連日80人前後にまで増えています。感染拡大地域やコミュニティに顕著な傾向が見られることから、健康保険未加入世帯や住居環境の特性がグアムにおける感染拡大の温床になっているということなのでしょう。

 

今回のパンデミックで社会的弱者が大きなダメージを受けているようですが、このままでは経済活動が再開された後にはダメージはさらに深まるでしょう。結局、グアムが社会的安定を取り戻すのにさらに長い時間を要することになると思われ、さらに言えば、アメリカなどで高等教育を受けたグアム育ちの子供達がグアムへ戻ることを選択しないという結果をもたらすかもしれません。

 

現在もなお、公教育との繋がりが途絶えている子供達が多くいます。マナロト氏が言うように、社会的弱者を正しく救済することはコロナ収束だけでなく、その後のグアムの社会全体像に大きく影響するのかもしれませんね。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!