Abbott社のホームページより

2020年11月22日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアム保健省は、検証と品質管理をした上で約30,000のBinaxNow抗原テストを受けとり、約30,000のCOVID-19抗原検査を配布すると発表した。緊急治療と症候性の患者のために病院とクリニックにテストを配布することを予定しているが配布時期は不明、引き続きその流通計画に取り組んでいるという。

 

BinaxNowテストは数分以内に結果が判明する。食品医薬品局からの情報によると、患者に症状がある場合は97.1%正確であり、症状の有無に関わらず98.5%の確率でCOVID-19を判断できる。症状のない人のみにテストを使用した場合の正確率は不明。

 

現在グアムで行われるテストのほとんどは、ウイルスの遺伝物質、低レベルのウイルスを検出できるPCRテスト。ただし、このテストは、訓練を受けた労働者と十分な化学物質の供給を必要とするラボで処理する必要がある。さらに、検査数が多い場合、結果が判明するまでに数日かかる場合がある。

 

より迅速なテスト
タンパク質を検出する抗原検査は、PCR検査よりも感度が低いことがよくあります。しかし、数分で結果を出すことができ、より安価な抗原検査は、人がいつ感染し、他の人にウイルスを渡す可能性が最も高いかを特定できると主張する人もいる。

 

BinaxNowテストはクレジットカードのようなキットで妊娠テストに似ており、結果を得るために特別な機器を必要としない。患者から採取したサンプルを含む鼻腔スワブをカードに入れ、15分後に結果がカードに表示される仕組みで、陰性の場合は1行、陽性の場合は2行が表示される。

 

BinaxNowテストは、なんらかの症状の発症から7日以内に、医療提供者がCOVID-19の疑いのある人のSARS-CoV-2からタンパク質抗原の存在を検出するもので、病気の蔓延を防ぐために自分自身を隔離する必要がある人々を特定するための最初の防衛線として使用できるとしている。


30,000個、一度きり?
継続的な入荷の予定も教えて!

 

春から抗原検査については話題に上がり、先進国の多くがPCR検査と併用して導入しいます。グアムでも7月1日の検疫解除のドタキャン後、知事の諮問機関の医療関係者から空港での抗原検査についての言及が何度もされてきました。しかしながら、スルーされたままなのか、全く動きが見られませんでした。抗原検査キットがグアムに導入されることは嬉しいのですが、30,000個ではいかがなものかと…..。今後継続的に一定数入荷するような記述がないので不思議です。

 

COVID-19は明日感染するかもしれない病気、1人が何度も使う可能性もあります。比較的簡単にいつでもできるということであれば、クラスターの早期の押さえ込みや医療体制の健全化などにつながるはずです。何度も同じことを言って申し訳ないのですが、ラグジュアリーホテルで三食昼寝、お洗濯サービス付きの予算を動かせられないものでしょうかね?

 

ちなみにある先進国では、濃厚接触者とされた時点で症状がないものの検査キットが送られてきて、この時は陰性判断。しかしその後も毎日の健康チェックの連絡を受けはじめます。数日後、発熱があり街の検査センターでPCR検査を受け陽性が確認されます。隔離期間が終了したのちにオンラインで再び検査キットを依頼して陰性に転じたことを確認。だれでもいつでも手軽に何度でも検査キットが入手できるシステムのようです。

 

このような利用方法となると人口16万人のグアムで30,000個一度きりではとてもCOVID-19の継続的な抑制には繋がらないでしょう。検査キットの正確性を問うより、検査体制へのアクセスの漏れの方が感染拡大の余地を残しているように思うのですが。

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