2020年12月11日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

もし連邦政府の財政支援が承認されなかった場合、地方自治体はコスト削減のためにパンデミック対応の一部を縮小する方法を検討しなければならないかもしれない。しかし、予算管理局調査部長のレスター氏は「追加支援が来ないのであれば、立法府と話し合って資金を絞り出すしかありません」と述べている。検疫及び隔離施設、グアムの国家警備隊員の及び政府労働者のコロナ対応給与は全て連邦政府の資金に依存しており、コロナウイルス援助、救済及び経済的安全保障、又はCARES法が継続されない場合、現状の運用が危うくなる可能性があると言う。

 

グアム知事は隔離6日目で受けることができるオプションのCOVID-19テストまで、またはテストを受けなければ14日間に及ぶの政府検疫施設での滞在を課している。入島者全員が滞在する政府検疫施設とCOVID-19陽性で自宅で隔離ができない人のための政府隔離施設への資金は、連邦政府の資金、特に12月31日に期限切れとなるCARES法の資金で賄われている。これらは2つの施設に看護スタッフ、警察官、ナショナルガードを配置し、施設スタッフや運営を支援するための費用に使われている。

 

元旦を迎え期限が切れ、パンデミックの救済措置がない場合はどうなるのだろうか?このまま減少傾向が続けば、規模を縮小することも考えられ、コロナ対応医療が緩和されれば政府の施設を利用できるかもしれないという。

 

グアム島では新規陽性者数が減少している。11月には陽性率が二桁台になり新規陽性者数は連日70~80人。しかし昨日は、516件以上の検査のうち新規陽性者は13人で陽性率は約2.5%。

 

ナショナルガード
トランプ大統領は最近、ナショナルガードの活動を2021年3月31日まで延長したが、条件として連邦政府資金が75%、地方自治体が25%の資金を支出することを求めている。現在はナショナルガードの活動費用、緊急ホームレスシェルターの運営、必要不可欠な政府労働者のための追加給与などはCARES法の資金でカバーされている。レスター氏によると、議会で連邦政府の追加支援が通らなければ、今月末には全ての活動が停止される可能性もあり、通過したとしても連邦政府からの景気刺激援助第2ラウンドが年初に間に合うという保証がないため、2021年度予算計画を立てるのが難しいと言う。


我慢の2020年、
復活に向かう2021年のはずなのに!

以前グアム知事はグアムのCARスコアが5.0以下に低下した場合、制限緩和を検討するとしていたが、のちに感謝祭の影響を見極めると述べた、というニュースをブログで取り上げました。制限の指針となるCARスコアは一昨日に1.5まで下がっているようです。感謝祭から2週間以上たちCARスコアが下がり続けているのに、パンデミック指標PCOR1(Pancamic Condition of Readiness)の状態のままで、何ら発表はありません。

 

連邦政府頼みの強制隔離施設運営資金への懸念が伺える今日のニュース。連邦資金がある限り、現状の検疫ルールを継続したいような意思も見え隠れします。検疫に使えるお金があるから継続するのではなく、エビデンスに基づき、グアムの特異性を精査し、経済や観光業復活を見通した施策へと進んでほしいと思います。

 

 

さらに昨日夕方に飛び込んできたユナイテッド航空の成田/グアム減便のニュース。2020年1月の日本発着スケジュールが発表され、成田/グアムの夕方便(UA197/UA196)が、現在のデイリーから、火曜以外の週6往復に減便されるようです。午前便のUA827/UA828便は引き続き運休。日々増便や再開のニュースを心待ちにしている関係者にとって、減便のふた文字はさすが心が折れそうになってしまいます。

 

感染者が減り続ける中で、復活の兆しを確信して新年を迎えたい気分です。来年こそはゆっくりでも元の生活に戻りたいと誰もが願っているはずなのに、年を越しても一進一退を繰り返す日々が続きそうです。

 

 

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