2020年12月14日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約
グアム政府観光局(GVB)は2021 年の観光業再開について楽観的な見方をする一方で、大麻による観光事業の収入損失を579 百万ドルと試算した。GVBは大麻が家族に優しい旅先としてのグアムのイメージに与える影響についての懸念を示した。GVB副社長のペレス氏は観光産業への負の影響は486.2百万ドルの経済損失を生み、6,570の仕事が失われるという。
大麻産業は過去50 年間に渡りグアムが観光事業に投資してきた多くを台無しにする578.8百万ドルであるという。GVBの試算の半分が間違っていたとしても損出は$243百万ドルになる。
ツーリズムへの負の影響
ペレス氏はグアムがレクリエーションの大麻の企業の開始は日本と台湾の市場の35%、韓国の市場の40%を失い、日本、韓国及び台湾からの修学旅行の100% を失うとは言う。シルバーマーケットについては日本および台湾からが50%、韓国は100%のマーケットを失うだろう。25 から49才までの観光客については5%減少するとみている。
大麻取締委員会(CCB)の経済的影響のレポートは、新しい企業の確立のメリットだけを定量化し、観光事業の効果を考慮に入れていない。COVID-19パンデミックの前の調査では、業界が完全に稼働した場合の年間大麻売上高は約1億3,300万ドルと予測されていた。
大麻取締委員会は現在、133ページに及ぶグアムの大麻産業の規則と規則の草案について、寄せられたすべてのパブリック・ステークホルダーの証言を検討している。規則が採択されなければ、グアムでのレクリエーション用マリファナの販売、購入、取引は違法のままとなる。
観光事業のオフィシャルはグアム政府に発言権があることを言い、GVBは反対意見を述べ続けている。家族に優しいグアムのイメージを保持するため、大麻の使用、販売及び購入の禁止を求め、またグアムにツーリストを誘うために合法的な大麻の使用を広告することに反対している。
明るい可能性
GVBは2021年初頭のグアム観光再開に向けて準備を続けている。連邦政府のパンデミック救済の終了以外は、グアムには明るい展望もあるという。COVID-19新規陽性者の減少や入院率の低下、COVIDエリアリスクスコアが最近2を下回っていることなどが挙げられる。さらにCOVID-19 ワクチン到着も予定され、検疫の制限も検討中である。
GVB局長のグティエレス氏は、グアムが台湾との旅行バブルを構築する可能性を探っていると述べ、グアム知事が2021年の早い時期にアジア各国へ代表団を派遣することを計画していると述べた。
台湾の格安航空会社スターラックスは、台湾-グアム便の運航を検討しており、グティエレス氏は台湾の少なくとも2つの地域でグアムとの姉妹都市関係を確立したいと考えていることを付け加えた。
グアムはまた通関と入国書類のペーパーレスのためのプログラムを準備している。ペレス氏はまた、GVBが2021年度第3四半期と第4四半期の月次到着予想を、現在の実績データ8,054件から12,304件に修正したと述べた。2021年度の最初の2カ月となる10月と11月の到着者数は、前年同期比98.6％減となった。
選択は現在のWANTSだけでなく、
未来の姿を想像力を働かせて
11月のアメリカ大統領選挙の影で、オレゴン州ではコカインやヘロインなどハードドラッグ所持の非犯罪化が決まりました。今後は個人使用を目的にこれらの薬物を少量持っていても、100ドルの罰金か中毒治療センターでの健康診断が科せられるだけで、起訴されないそうです。大麻が合法化された州も4州増え、全米で薬物関連法の緩和が進んでいます。
アメリカの準州であるグアムは地理的にも社会構造的にも特異性があるため、より慎重な対応が必要だとおもいます。経済基盤を観光産業に置くグアムでは、マーケットの反応を軽視できません。ましてや長年かけて積み上げてきたイメージを変え、ひいてはマーケットを失いなかねないこともあり得ます。
昨夜は観るだけで人生が好転する映画を見よう、ということで友人と観たのが「天使のくれた時間」、2000年のアメリカ映画です。人生はいくつもの選択を繰り返し、主人公は選ぶことのなかった別の人生にトリップし、本当に豊かな人生とは何かに気づくというストーリーです。映画が終わると、それぞれの過去を振り返り、人生の分岐点を語りはじめること2時間、有意義な時間でした。
グアムも人も選択の日々を送っています。大きな選択の分岐点に立つこともあります。そんな時は1年後、3年後、10年後の未来をイメージしながら決めていく、そんな想像力が大切なように思います。
ランキンングにも一応参加し始めした。
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