2020年12月21日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

フードデリバリーというと4人家族のピザをイメージするが、コロナウイルスの感染拡大により、テイクアウト用の容器や配送用の梱包材の使用が劇的に増加している。ロックダウンによってリサイクル戦略が頓挫しているが、家庭でゴミを減らすため方法がある。

 

容器を利用する
コーヒー用のカップや料理を入れた容器が、自宅やオフィスのゴミ箱を埋め尽くしていませんか。レストランやカフェを訪れる時には、マグカップや調理器具を持参しよう。店舗によってはコンポスト可能な包装の要望に対応してくれる場合もあり、自分の容器や袋を持っていくとプラスチックを使用しないですむことができる。

 

自分で容器を持参したり、リサイクルバッグや環境に優しい容器があれば、少なくとも廃棄物の減らすことができます」と、i*Recycleプログラムのデニー氏は述べる。

 

堆肥化を学ぶ
堆肥は肥料ではなく、有機物や植物に栄養と水を与えるプロセス。家庭では裏庭がある場合が多く、生ゴミや庭のゴミを堆肥にする絶好の機会となる。作り方は細かく砕いた紙、段ボール、草などの植物と混ぜ、水を加えると、微生物がエネルギー源となり窒素を利用し炭素を分解する。その後、土壌や鉢植えに利用するといい。

 

堆肥化やリサイクル品の持ち込みに加えて、デニー氏は若い世代に、レストランやスーパーマーケットの取り組みをソーシャルメディアで紹介するようアドバイスしている。自分のマグカップを使うことができ、ゴミを出さなくて済むことを紹介すれば、企業も廃棄物削減を段階的に拡大していく可能性があるという。廃棄物を減らすために公共の目標を設定したり、レストランと協力して、テイクアウトの配達を減らす意識を高めることができる。

 

ノーと言うだけ
無駄をなくす「Just Say No」キャンペーンは、ゴミを削減ことで温室効果ガスの排出量を減らすことができ、レストランは収益性の高い事業を運営しながら環境への悪影響を減らすことができる。


よりよい社会づくりを進める努力を忘れない、
それがしぶとい敵に屈しない人類の戦い方!

確かに気づいてはいたけれど、今はそれどころではないといった感じで見過ごしていたのがゴミ問題ですね。国際社会で取り組むべき課題の多くはコロナ禍で棚上げ状態。命や暮らしに関わる問題に直面する今、ゴミや環境問題も最優先課題ではないけれど、できることには目を向けた方がいいですよね。

 

我が家ではロックダウンで重い腰を上げ庭掃除に着手した春、毎日の生ごみを堆肥(土の栄養)に変えるコンポストエリアを作り活用しています。専用のコンポスターと呼ばれる容器は多数ネットでも販売されているようですが、ダンボールや家にあるものを活用する方法も多数サイトでは紹介されています。コロナ禍でガーデニングに力を入れている人が多いようですが、ベランダでもできるコンポストにも挑戦してはどうでしょう。

 

今日紹介されている、レストランのお持ち帰りやデリバリーサービスでは現実的に自前の容器というのは難しいですよね。用意されたものを受け取るだけなのですから。そこで思い返すのが、昔よくあった、今もあるのかしら…….。料理屋さんの出前を注文すると器で配達されて、食べ終わったら洗って玄関に置いておくスタイル。お寿司屋さんなんかでは今も一般的ですが、オフィスや玄関先に丼を重ねて置いてある風景、あまり見かけなくなった気がします。

 

このシステムがいいような…….。ただ、人件費や管理が必要そうなので、返却したらポイントが貯まるとか、次のオーダーの時に割引があるとか、何らかのメリットをつけて、返却割合を増やし人件を抑える仕組みが必要そうですね。

 

いろんなことに目を瞑っている日々が続きますが、イギリスで変異ウイルスが確認されるなど、ワクチンの流通が始まったものの新たな懸念材料が浮上しています。敵のしぶとさに屈することなく、冷静に暮らしを見つめ、コロナ禍でも着々とできることを手がけていく時期なのかも知れません。

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