2021年4月8日朝刊Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアム知事はCOVID-19のパンデミックが発生した際、最も恐れていたことの一つが十分な食料を供給できないことであったと言います。新型コロナウイルスは世界的なサプライチェーンを混乱させ、世界各地やグアム島内の店舗の棚に空きがでた。グアムの商品の大半は輸入品であるため、グアム島はより大きなリスクを抱えている。

 

水曜日に開催されたグアム大学のサステイナビリティ会議で、グアム知事は「私たちは自給自足のために多くのことをしなければなりません。私たちは生活必需品の多くを輸入しており、島内で生産する必要はないと思っています。しかし食糧の持続可能性と経済の多様化にもっと力を入れる必要があります」と述べた。

 

2020年3月のパニックの混乱の後、夏になっても小麦粉、消毒タオル、消毒用アルコール、ボトルウォーターなどの品薄が続いた。ペイレススーパーケットでは、9月に仕入先から数量制限を受け、一部の商品が在庫切れになることを顧客に知らせるサインを設置した。当時、メーカーや流通業者が需要に追いつけずサプライチェーンに綻びが生じていたという。島内の他の店舗も同様の状況だった。

 

グアム知事は水曜日、この状況を変える必要があると述べ、より多くの食品を地元で生産し、他の産業を支援する必要があると強調、「グローバル社会から孤立しても、自分たちの生活を維持し続けることができる体制づくりが必要で、私たちにはやるべきことがたくさんあります」と述べた。現在は食料品や日用品の供給が回復してきたとはいえ、依然として食料不足が問題となっている。

 

2020年度はグアムでは前年に比べて約2,000人の住民がSNAPによる食糧援助を受けることとなった。また、グアム教育省による食料配給は、今も多くの住民を助けている。今週は、アサン、ピティ、ジーゴの各村で1,500個の無料フードバッグが配布されている。

 

グアム農務省は連邦政府の助成金を利用して、食料不安に対処するプロジェクトに資金を提供することになり、小規模なガーデニング、牧畜、家畜の飼育など、地元の農家を支援するために使用される。申し込みは4月30日午後5時まで受け付けている。


第一次産業育成支援は
技術や経営サポート込みで

年中燦々と太陽が照りつけるグアムはさぞかし多くの野菜や果物を生産しているのだろう、と旅行者によく聞かれます。地元のトロピカルフルーツはどこで買えますか、と聞かれます。しかし、現実は食料自給率は限りなく低く、大半いやほぼ全てを輸入に頼っているのが現状です。島内の第一次産業がほぼゼロに等しい状況は、グローバル化が進み、輸出入の関税や家畜伝染病が話題になるたびに想定されることですが、残念ながら手付かずで現在に至っています。

 

ただ今回のように、援助がありますよ、申し込んでください…..だけではどうなんでしょう。グアムは植えれば育つという環境でなく、強すぎる日光、地域によっては土にも問題があるようですし、さらに台風やトロピカルストームもあります。なかなか市場で競争力のある野菜や果物を安定供給できる環境にないこと、バイオテクノロジーなどの最新技術や設備を導入するには市場が小さく投資を回収するにはコストが上がるなど、この分野に進出するには多くのリスクとハードルがあると思われます。

 

なので、農業技術や経営など、その道に精通したサポート体制を援助とともに整えないと、産業としての広がりには結びつかないと思うのです。電気代も人件費も高いグアムで生産する農作物が大規模農場で大量生産される輸入品に勝てるのだろうか?せっかくの助成金です。何年か経って助成金を得たプロジェクトが消滅したなんてことにならないように。

 

今日の写真は最近主人が作ったひよこのお家です。どうもブラウンエッグを産む鶏を育てるようです。台風が来たらどうなるんだろう…..今から不安です。

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