2021年5月7日朝刊 Pacific Daily News より抜粋、要約
グアム政府観光局(GVB)のジェリー・ペレス副局長は、「ワクチン接種ツーリズム」は観光客が戻ってくるまでの間、島の観光産業を活性化させる手段になるだろうと述べた。グアム知事は先月末、旅行者の検疫規制を緩和する計画を少なくとも5月15日まで延期した。検疫緩和のプランには、検疫免除のためにはワクチン接種済みであることが条件としている。
1,500本のワクチンが必要
「ワクチン接種ツーリズム」は現在アジアに住んでいたり、海外に旅行したりしているアメリカ人にCOVID-19のワクチンを接種するためにグアムを訪れてもらうというもの。GVBの局長はこの試験的なプログラムのためにCOVID-19ワクチン1,500本の提供をグアム知事に要請したという。ペレス副局長は木曜日、GVB、グアム商工会議所、グアムホテル・レストラン協会の合同ミーティングで、グアム島の再開計画に関するこの最新情報を共有した。
GVBには数ヶ月の間に、アジアの国々に暮らす米国市民からワクチン接種の問い合わせが多く寄せられている。これまでは地元の住民へのワクチンを接種を優先していたため積極的に勧めてこなかったが、接種率が50％を超え次のステージに入っているため検討の余地があるという。有効な米国ビザを持っている非米国市民がワクチン・ツーリズム・プログラムの下でワクチンを受けられるかどうかは不透明である。
主要マーケットはまだ苦戦中
グアムで接種されているファイザー社とモデルナ社のワクチンは、数週間の間隔をおいて2回接種する必要がある。これらのワクチンは、政府が運営するクリニックのほか、民間の医療機関や薬局でも接種できる。グアム政府は国籍に関係なく、グアムの住民にのみワクチンの接種を許可している。「アジアに住むアメリカ人にとっては、グアムは地政学的にも利便性が高いロケーションで、1年以上の閉鎖を余儀なくされた観光ビジネスを活性化させることができるというメリットがある。2週間以上の長期滞在となるため、ホテルやレストランは週末だけでなく、ビジネス活動を拡大することができます」とペレス副局長はいう。
また、「我々の主要マーケットは、COVID-19の封じ込めに苦労しています。日本は現在第4波を迎えており、すぐには改善されないことが懸念されています」とペレス副局長は述べた。さらに日本の人口の2％以下しかワクチンを接種していないという。韓国では、ワクチン接種プログラムを大幅に強化しており、6月までに1,200万人の接種を見込んでおり、ワクチン接種を完了した帰国旅行者の自己検疫の廃止を検討している。韓国では人口の約7％にワクチンを接種しており、6月末までに人口の約12％にワクチンを接種する予定だ。
旅行は限定的
ペレス副局長によると、現在のグアムへの旅行のほとんどはビジネス、軍隊、家族訪問のためで、今年度の入国者数は82,175人にとどまると予想している。これはパンデミック前には130万人もの観光客が訪れていたのに対し、わずか5％にあたる数になる。さらに、第4四半期までに主要マーケットに回復の兆しが見られなければこの数さえ危うい、という。
台湾からの旅行者を呼び込むための「トラベル・バブル」案も選択肢の一つとしている。台湾-グアム・バブルは活発に議論されており、可能であれば今年の夏の終わりにチャーターを企画したいとしている。
ようやく日本のワクチン接種が
進み始めたような………？
日本では現在発令中の緊急事態宣言が月末まで延長され、さらに愛知と福岡が追加される見込みです。一方グアムでは3日連続となる139人目の新型コロナ関連死が報告されました。この状況では15日まで延期されている検疫要件緩和の移行時期がさらに延期となるのではと心配になります。
ただ、良いニュースは日本のワクチン接種が少し動き始めているようです。実家の母に届いたワクチン接種予約のお知らせによると、昨日から対象年齢の予約受付開始。当初サーバダウンなどが報じられていたので、あまり急いでも時間の無駄と思っていたのですが、夜になりシステムにアクセスしたところ、接種場所によってはまだ空きがあり、なんと予約が取れました。自治体によって状況は異なると思いますが、当初の混乱の経験から改善されたのでしょう。
確かに下のグラフを見ても日本の接種回数のスピードは加速しているようです。せめて人口の30%ぐらい、65歳以上ぐらいが接種できれば、現在の科学的根拠が乏しい休業要請などのやみくもな対応から、もう少しポイントを絞った冷静な政策に転換できるのでは？
ランキンングにも一応参加し始めした。
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