2021年5月10日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアム島の経済を支えているのは、観光産業だけであってはならない。自然災害や人災によって、グアムの観光産業が何度もダメージを受け、その度に再建したきた。COVID-19で明らかになったことのひとつは、グアムにはもっと多様な経済が必要だということ。軍事費と観光業だけに頼っていたため、パンデミック以降、経済は停滞している。2つの主要産業だけでは、危機の際には極めて危ういことが証明された。回復の兆しは見えず、おそらくしばらくは経済回復は実現しないと思われる。経済の専門家たちは、今こそ経済的多様性のプロセスを開始すべきだと述べている。

 

問題はグアム島の経済に多様性をもたらすには、どのような産業が最適なのかということ。グアム経済開発局は農業・水産養殖、裁判外紛争解決手続き、専属保険会社、グアム信託インセンティブ法(グアムを拠点とする信託に税制上の優遇措置を与える法律)、アジアからの企業や富裕層の移転、建設・労働、船舶修理、医薬品製造、安全避難港、シリコン・ビレッジ、衛星・宇宙打ち上げの11の産業に焦点を当てている。

 

しかしその答えは「今はまだわからない」というのが現状で、ほとんどが観光業で成り立っているグアムの経済を立て直すための特効薬には程遠いが、経済の多様化に取り組まないわけにはいかない。何がグアムに適していて、何が適していないのか、強い経済を築く新しい産業の可能性を探っていかなければならないのは確かで、実現可能性について長期的な調査や、何年もかけた検討委員会を設置する時間的余裕はない。

 

アメリカン・レスキュー・プランの資金を使って、多角化の取り組みを始めるのが先決で、うまくいかないものは淘汰し可能性の高いものに集中させる。可能性を秘めた新しい産業に集中し、さらに発展させるために前進させることが大切である。理想的なのは、自分たちの運命をできるだけコントロールできるような産業であり、経済を活性化するだけでなく、高収入の雇用を生み出すような産業が望ましい。


言い出しただけで終わらないで!
忘れっぽい私でさえ、
思い出したら気になるので。

 

今日の記事はPDNの意見として掲載したもののようです。記者さんもなんでもかんでも言ったっきりで、その後どうなってるんだろう…..みたいなことがあるのでしょう。この議論も一年ほど前から叫ばれ、政府が後押しするような記事になったり、海外の専門家を交えてオンラインセミナーのようなことが行われていましたが、ホントぱったり聞かなくなっていますね。ただ、一年前の議論やセミナーに目を通しましたが、あまりグアムの特性などを十分理解した上の意見なのか、それには法整備やインフラの向上が大前提でないの、みたいな疑問を抱いた記憶があります。

 

まあ、一年間何も進展がなかったことはこの件だけではありませんから驚きません。もしかすると一般民が知らないだけで、一部のローカル企業だけを巻き込んで水面下で進んでいるのかもしれませんが…..?

 

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