2021年5月19日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

米国疾病管理予防センター(CDC)は、5月3日時点でグアム島の渡航危険度はレベル3であったものをレベル4に更新した。レベル4はCOVID-19のレベルが高いためすべての渡航を避けるべきであることを意味する。

 

CDCのウェブサイトによると、レベル4判定の主な基準は、過去28日間のCOVID-19症例の発生率が100を超えていること。 また、過去28日間に日々の新規症例が増加しているかどうかも判断材料となる。また、グアムに渡航しなければならない人は、事前に完全な予防接種を受け、6フィートの社会的距離と除菌のガイドラインを守りマスクを着用、群衆を避け、症状が出ていないか自己監視を続けるべきだとしている。

 

 

グアム知事室は、今回のリスクレベルの更新についてプレスリリースを発表、これを復興の後退ととらえるべきではなく、COVID-19の緩和策を維持するための注意喚起であると述べ、引き続き安全ガイドラインに従うよう住民に呼びかけた。「マスクの着用、手洗い、ソーシャルディスタンスなどは、私たちのコミュニティができる最大の安全策です。グアム島の再開は、私たち自身が責任を持てるかどうかにかかっています。たった一人の陽性者がどのようにクラスターを発生させ、家族や学校、企業に悪影響を及ぼすのか、私たちは十分に理解しています」とグアム知事は述べた。

 

グアム副知事は引き続き地域住民にワクチンの接種を呼びかけ、ワクチンの対象となる人口が増えれば、より多くの人がワクチンによる保護を受けることができるとし、12歳以上の人への無料のCOVID-19ワクチン接種を勧めている。

 

 

2021年5月19日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

GVB:韓国市場は観光リターンの絶好の機会

ここ数ヶ月、グアム観光局(GVB)は、グアムの観光産業が徐々に再開していく中で、日本に比べてややワクチン接種率が高い韓国が最も可能性の高いマーケットであると述べてきた。韓国は現在、完全にワクチンを接種した旅行者に対する14日間の検疫義務を免除することを検討しており、この動きによって、韓国の一部の人々がグアムで休暇を取るための検疫のない往来の可能性がでてきた。

 

グアム州知事は、5月15日付でワクチンを接種した旅行者に対するグアム入島時の検疫要件を免除。これによりワクチンを接種した韓国からの旅行者は、グアムで休暇を取って帰国する際にも検疫を受けずに済む可能性がある。グアム政府観光局の副局長は、「韓国がプロトコルを緩和してくれると信じています。今後数週間のうちに決定がなされるのではと考えています」と語った。

 

GVBは韓国のマーケティングに800万ドル、日本に550万ドル、台湾に250万ドルを割り当てている。これは、韓国市場がより有望になったことが大きな理由です、韓国人観光客は日本人観光客よりも多くのお金を使う傾向があることも要因となっている。ちなみに2019年度のグアムの訪問者数は過去最高の163万人で、そのうち韓国からの訪問者は45%、日本からの訪問者は41%。

 

韓国では人口の約7.3%が1回以上のワクチン接種を受け、日本では人口の約2.8%が1回以上の接種を受けている。また、先週末に行われたGVBの理事会で、「韓国マーケットに再開キャンペーンを最大限に活用することが重要である」とGVB副局長は述べた。また、「日本はCOVIDの封じ込めがうまくいかず、オリンピックに集中しているため、今のところ優先順位は高くありません」としている。

 

 

韓国の検疫なしの旅行の一つの問題は、韓国で投与されているワクチンの種類。グアム入島の際の検疫免除にはFDAが承認したワクチン(Moderna、Pfizer、Johnson & Johnson)を完全に接種した旅行者のみが検疫をスキップすることが認められている。しかし、韓国ではファイザーだけでなく、FDA承認ではないアストラゼネカのワクチンを使っている。

 

「アストラゼネカ社が承認リストに載っていないことを懸念していますが、FDAや世界保健機関で承認されることを確信していますし、グアムでも承認されるだろうと楽観的に考えています」とGVB副局長は述べた。現在、グアムには韓国への直行便があるが、スケジュールは不定期。「航空便は需要に応えるものだと確信しています」と述べた。

 


10年、20年後の
マーケット育成にも予算を

今日は観光業再開に関する気になる記事を二つ紹介しました。CDCは旅行健康情報の警戒レベルを新規感染の発生率(過去28日間の10万人当たりの感染者数)及び新規感染者数の推移(過去28日間での増減)に基づき、各国・地域の感染レベルを、レベル1(低い)、レベル2(中程度)、レベル3(高い)、レベル4(非常に高い)で評価しているということで、注意喚起みたいな精神論が加味されるのか疑問。この評価が理にかなってないのであれば、数字を提示してCDCに説明を求めてほしいところです。

 

先入観や希望的観測に惑わされることなく、さまざまな数字を分析して短期、中期、長期と産業回復と育成の両輪で適正な予算配分をおねがいしたいですね。10年後、グアムの観光マーケットの構成が大きく変化して、リスク分散できていることを期待しています。

 

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