2021年6月1日朝刊Pacific Daily Post より抜粋、要約

 

ホテルは少なくとも今後2〜3ヶ月の間、多国間演習のために数千人の軍人を受け入れる準備をしている。観光業界関係者によると、この演習はパンデミックによる経済的空白期間を埋めるのに役立つという。

 

9月11日のアフガニスタンからの米軍撤退を数ヶ月後に控えたこのタイミングでの軍事演習は、米国がアフガニスタン国内の協力者を避難させることを決定した場合のグアムの役割についても憶測を呼んでいる。

 

グアム州知事はアフガニスタンの同盟国に関するグアムの役割について連邦機関からも通知を受けていないという。グアム観光局(GVB)とグアムホテル・レストラン協会(GHRA)は、グアム島が何千人ものアフガニスタン人の一時的な避難場所になるかどうかは、現時点では推測するしかないと述べているが、米国への再定住のためのビザが処理されている間は、この島が使われることになるだろうという。

 

木曜日に行われたGVBの理事会でも、この点が問題視されたがこの件は最高レベル事項であると語った。グアム政府観光局の局長は、1996年のパシフィック・ヘブン作戦で数千人のクルド人難民がイラクからグアムに避難してきた時のグアム知事だった。

 

統合参謀本部議長のマーク・ミリー米陸軍元帥は、国防総省と国務省は米国政府のために働き命の危険にさらされているアフガニスタン人を避難させる計画を作成していると報道機関に語っている。この避難計画がグアムを巻き込むかどうかは別にして、グアム島のホテルや関連業界は何千人もの軍人の到着に備えている。

 

軍人のためにもっと
GHRA会長によると、6月から7月にかけて行われる軍事演習を含め、外国船を含む数千人の軍人が基地外のホテルに滞在することが予想され、16のグアムのホテルが軍との契約を継続しているという。

 

COVID-19関連の渡航規制により主な観光市場である韓国、日本、台湾からの観光客がグアムを訪れなくなった一方で、多くのホテルが地元の滞在者だけでなく、短期または長期滞在の軍人のために営業を続けている。

 

パシフィック・アイランド・クラブ・グアムの総支配人によると、PICだけでなく他のホテルも含めて、軍事関係者がホテルを利用する可能性について問い合わせがあったことを明らかにした。

 

アメリカを最も長い戦争に引き込んだ同時多発テロから20周年を迎える9月11日に米軍がアフガニスタンから完全撤退する前に、何千人ものアフガニスタン人通訳者や翻訳者の特別移民ビザ申請を処理するには時間が足りないとしている。

 

米国は1975年にベトナム人、1996年にはクルド人の協力者をそれぞれグアムに避難させ、その間に永住ビザの申請手続きを行ったが、アフガンの同盟国にも同じことができるとしている。

 

ホテルの営業継続
GHRAによると、パンデミックの間も多くのホテルでは、軍人の滞在により20%から30%の稼働率を維持したという。この地域で軍の演習が増えれば、彼らとのビジネスを継続するのに役立ち、アジアの観光市場に動きがない時期に歓迎するとしている。

 

何千人もの地元住民がホテルや関連ビジネスに従事している。ホテルでの仕事を失った人、休職中の人、勤務時間が短縮された人は、連邦政府のパンデミック失業支援を受けることができるが、その期限は9月4日まで。また、ホテルだけでなく、レストランや関連企業でも経済活動が行われているという。


軍事と観光の共存、住み分け
これもグアムの課題ですよね。

 

グアムの地政学的な特殊性からすると、このように連邦が動くのは想定内ですが、グアムとしての意思や希望などはしっかり考えて表示してほしい気がします。常日頃から軍事と観光の共存を中長期的にどのようなバランスと住み分けをしていくのか…….あまりそんな議論、聞かないですね。

 

すべてを受け入れるのではなく、アフターコロナからのリカバリー、アメリカの一員として意思をもって、経済基盤のバランスをうまくとりながら、さまざまな出来事にも対処できるリスク分散した産業構造を築きつつ、グアムとして一定のコンセンサスを共有することがアメリカ国内での優位性が増すように思うのですが、どうなんでしょうか………。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!