2021年9月10日朝刊Pacific Daily Newsより抜粋、要約

グアム政府観光局(Guam Visitors Bureau/GVB)は、1300万ドルの予算不足と93%の観光客の減少に直面している中で、数千人の観光客が帰国前に行うCOVID-19ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査に100万ドルを支出することを、木曜日に承認した。

 

PCR検査の補助金は、日本、韓国、台湾など様々な国からの観光客に、早ければ10月にもグアムを訪れてもらうためにGVBが展開するインセンティブの一つ。競合する観光地では、すでに旅行者のPCR検査費用を負担しているという。また、GVBは早ければ2022年2月に、対象となる旅行者に500ドルのショッピングインセンティブを提供する予定である。

 

木曜日に開催されたGVBの理事会では、GVBはPCR検査の補助金に2021年度末の未使用の資金を使用すると述べた。しかし、2022年度については、要求された約2,770万ドルのうち、1,450万ドルしか得られない可能性が高く、グアム知事はまだこの予算を決定していないとGVBの副局長は述べている。グアム知事が観光復興のためにアメリカの救済計画の資金2,000万ドルの使用を認めることを約束したため、予算不足を補うことができると期待している。

 

グアムの入国者数は、2021年度の最初の11ヶ月間で52,784人にとどまり、昨年から93%減少している。韓国や日本からの旅行需要が少ないため、グアムへのフライトは限られたものとなっている。パンデミックの1年前には160万人以上の観光客がグアムにやってきていた。

 

数千人の観光客
GVBの担当者は、観光客の出国時のPCR検査の費用を軽減することで、その費用をオプショナルツアーやホテルなどの費用に充てることができ、より多くの観光客がグアムを訪れるようになると述べている。GVBの担当者によると、PCR検査はグアム島内で99ドルから200ドルで提供されているが、事務局は地元の医療機関と交渉して最適な単価を獲得するという。

 

PCR検査が1回200ドルであれば、100万ドルの予算が承認されれば、対象となる最初の5,000人の観光客をカバーすることができ、グアム保健省と協力できればコストを下げ、より多くの観光客をカバーすることができる。PCR検査は、今や旅行先や自国への入国・再入国に関する標準となっている。

 

さらに、COVID-19の接種を希望する観光客が休暇中にグアムを訪れることができるよう、台湾の旅行代理店とチャーター便の増便を交渉している。

 

その他の議決事項
GVB理事会では、韓国のMICE(Meetings, Incentive, Convention and Exhibition)市場に25万ドルのインセンティブプログラムを提供する議案も承認された。また、GVBを韓国の非営利法人として登録し、税制上の優遇措置を受けること。

 

ラスベガスへの出張なし
GVBは、9月17日から23日までラスベガスで開催される米国旅行業協会の展示会にGVB職員2名が参加することを認める動議を、長時間の議論の末に否決した。議論の中心となったのは、この時期にGVBがトレードショーのために16,000ドル以上を費やすことに価値があるのか、健全なのかということであった。費用の半分は登録料で、GVBは理事会の承認を得る前にすでに登録を済ませている。一部の理事からは、今後はトレードショーの登録料を支払うようなGVBの資金を投入する前に、経営陣はまず承認を得るべきだと述べた。

 

グアムは安全
GVB副局長はプレゼンテーションの中で、米国疾病管理予防センター(CDC)がグアムの旅行リスクを「非常に高い」と指定しているにもかかわらず、グアムは「安全なデスティネーションである」と述べた。12歳以上の住民へのワクチン接種率が82%に達していることや、感染者の追跡や検査が順調に進んでいることなどを紹介した。また、グアムのCOVID-19関連の致死率が1.3%であることは、世界の致死率2.1%、米国の1.6%よりもはるかに低いと述べている。

 

伝染性の高いデルタ型は、過去1ヶ月間、COVID-19陽性症例を更新し、入院や死亡が増加、その多くはワクチンを接種していない。


教育は安定的に継続して、
予算は有効に使われますように。

学校の対面授業を禁止して準備期間を経てオンラインへ移行した矢先に、対面授業再開が話題になり、昨日午後にはオンライン継続が決定したようです。ガイドラインの基準がないためグアム知事の突然の発表で右往左往、関係者も準備がででておらず、結果突然の発表に振り回されることになったのでしょう。さらにコロナ禍で手配したコンピュータやwifiなどの配布も終了できていないようですね。

 

聞くところによると、新年度学校がスタートした際に、校内でのコロナ対策の行動ルールはほどんどなく、以前に戻った感じだったと…..。コロナ禍での再開、校内での行動ルールやオンラインとの併用などを前提に、島内の状況の変化にもいつでも対応できるようにするしかないと思います。いずれにしても今回が最後、喉元過ぎれば…..の発想でガイドラインを整備することが多くの子供達や保護者、学校関係者の油断を抑制する効果にもつながるように思います。

 

観光業についても各国の事情や検疫要件が依然厳しく継続されている中で、金銭的な一時的サポートより、時期がくればグアムを訪れたい気分を温められるような施策、しばらく行かない間に美さを増したグアムの姿や自然、今まで以上に、今までにはなかった楽しみ方が可能になるグアム、そんなアプローチやインフラが整えば、観光業の明るい未来が見えてくるような……。

 

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