2021年9月17日朝刊Pacific Daily Newsより抜粋、要約

Tギャラリア by DFSは、過去1年半のほとんどの期間、閉店していたが、金曜日の午後に再開し、毎日6時間営業する予定。営業時間は午後1時から7時までとなる。Tギャラリアは、昨年12月のホリデーシーズンに一時的にオープンしたが、グアム知事が初めてパンデミック緊急事態を宣言し、不要不急の事業の閉鎖を指示した2020年3月以降閉鎖していた。

 

DFSの副社長のベル氏は最初の2、3ヵ月間は、基本的にはロイヤルカスタマーである地域住民の皆様へサービスを提供することになるだろうとし、まず韓国からの旅行者が戻り、その後に日本からの旅行者が戻ってくるだろうと述べた。さらに、顧客とDFSスタッフの安全が最優先事項であり、温度チェック、手の消毒、マスクの着用など、CDCと公衆衛生のガイドラインを遵守するとしている。

 

ベル氏は「パンデミックはまだ終わっていませんが、私たちは安全に店舗をオープンできることを学びました。私たちは世界中から多くを学び、グアムで世界の成功を再現できると確信しています」と語る。再開に際してはバーバリー、クロエ、ポロ/ラルフ・ローレンなど、まだオープンしていない店舗もあり、エスカレーター付近の食品やローカルグッズセクションも、当面は閉鎖される。しかし、ティファニー、カルティエ、エルメス、ルイ・ヴィトン、プラダやミュウミュウ、ビューティーにまつわるアイテムは揃っている。

 

また、週末には地元のビューティーインフルエンサー数名がTギャラリアに登場し、店舗中央に設けられたテーマ別の小さなスタジオからライブストリーミングを行う予定。5,000ドル以上お買い上げのお客様には、ツバキタワーでのディナー、金曜日の先着500名様には記念のヨガマットをプレゼントする。ヨガマットプレゼントはサンビトレス通りに面した店舗正面玄関で行われ、体の不自由な方にも対応している。

 

グアム政府観光局(GVB)の理事も務めるベル氏は、パンデミックの間にもグアムは旅行先としての質が向上したと語り、ツバキタワーのオープンもその一つであると述べた。また、既存のホテルもパンデミックの間にリノベーションされたという。


リーディングカンパニーに
中小が追随できるかは行政の支援体制次第?

Tギャラリアの再開は観光者を受け入れる体制づくりの旗頭として歓迎するニュースですね。そして今日は別の記事でジャマイカン・グリルのマンギラオ店が9月23日(木)に一般客向けにオープンすると紹介されていました。COVID-19のパンデミックの影響で1年以上遅れた、グアム4店舗目となる開店です。場所はルート10からグアム・コミュニティー・カレッジに向かうコルテン・トーレス通り沿いにあるようです。こちらも楽しみですね。

 

経営母体に資金力がある場合やコロナ禍でも売り上げをあげてきた飲食産業以外は、旅行者の姿を見るまでは負債を増やす営業再開や事業拡大への投資は難しいでしょう。さらに2019年ベースで10%、20%と長〜い時間を費やして回復していくことになるであろうことを考えると、長期間に渡り固定費や人件費などコストだけでもいかにカバーしていくのか、ここには行政支援なしには難しい会社が大半になるでしょう。観光産業から湧き上がる支援要請の声に政府がどう向き合っていくのか、寄り添っていくのか、その姿勢はグアムの観光業再開の構図を大きく左右することでしょう。

 

 

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