2021年10月3日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアム教育省(GDOE)では、教師の欠員が増えており、代用教員やその他のサポートスタッフが不足していることも問題となっている。9月29日現在、86名の教師が不足しており、8月に報告された63名から増加。教師、代用教員、教育補助員の不足は今に始まったことではないが、以前は教師不足のほとんどが、退職した教師を契約ベースで再雇用したり、学士号を持っていても教員免許を持っていない人を雇用したりすることで対処していた。

 

「グアムは多くの地区や州と同様に認定教師の不足に悩まされ続けています。これは、他の職業との相対的な魅力、大学教育や資格取得の機会にかかる費用の増加、他の職業と比較した場合の教師の報酬、教師としての需要と比較した場合の報酬、科学や数学の専門性の低下、そして今回のパンデミックなど、多くの要因に起因しています」とグアム教育長は述べている。

 

学生への影響
教育現場の教員が不足していることから、生徒の学習損失やパンデミックの結果としての学習損失全体への影響が懸念される。GDOEの担当者によると、パンデミックの2年間に、学生は少なくとも1年遅れていると推定され、学生の落第率は2倍になったとしている。

 

「通常の落第率は20%から30%で、これは小学校、中学校、高校で少なくとも1つのクラスを落第した生徒を意味する。我々はそれを2倍になったと考えています」とGDOE教育課程副校長は語った。

 

また、すべての学校で卒業率が低下していることが指摘されている。2020-2021年度の卒業した高校生は1,449人。パンデミックの影響を受けなかった最後の通年である2018-2019年度の卒業者数は1,871人だった。

 

19人の補欠
昨年度末には99人の教師がGDOEを去った。何人かの欠員が補充されたものの、採用は困難を極めている。9月30日の時点では、小学校で35人、中学校で25人、高校で26人の教師の欠員が確認されている。

 

また、GDOEは長年にわたり、退職した教師を再雇用して欠員を補充してきた。教師が長期休暇に入ると、GDOEはさらに困難な状況に陥る。最終報告書によると、、軍の休暇や病気で休職している教員を一時的にカバーする19人の正規の代理教員を雇用、暫定的に教壇に立っている。しかし、教務補助員にも限りがあるという。

 

また、GDOEはスクールエイドの採用と維持にも課題を抱えており、100人以上のマンツーマンのスクールエイドを補充する必要がある。

 

GDOEの教師の欠員数は公立学校に在籍する26,000人の生徒数に基づいており、正式な数は9月末に発表される予定。GDOEは現在1,970名の教師と学校関係者を雇用している。


他の産業からの人材流入を
容易にする体制づくりを。

教員不足が続いているのは知っていましたが、深刻なんですね。一般的に景気が後退したり、社会が不安定になると公務員に人気が集まる傾向にあると言われています。また、今回のパンデミックで仕事に対する考え方や人生観、価値観が変わった人も多いと思います。今こそ教育省は潜在人材を掘り起こす活動をすべきなのではと思います。

 

例えば、教員資格を持たない大卒学歴の人が教育現場で仕事をしたいと思った場合、どのようなクラスを追加で履修すればいい教員資格を取得できるのか、教員資格を持たずとも専門クラスなら教壇に立てるケースがあるのか、サポートスタッフでなら関われるとかなど、教育現場以外で生きてきた人にとってはわからないことだらけです。現在までの学歴や職歴からどのような形で教育現場に関われるのか、できることはないのか、そんな相談窓口みたいなものがあれば、意外と多くの人材を掘り起こせるのではと思います。

 

 

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