2021年11月27日朝刊The Guam Daily Postより翻訳、抜粋、要約

 

先日、グアム教育委員会(GDOE)が月曜日から公立学校の週5日の対面式学習に戻すことを義務付けたことで、教育関係者や学校は準備に追われている。高校生の完全な対面式授業の再開を12月1日から、続いて小中学生は2022年1月3日からと段階的に開始する予定だったが、教育委員会は前倒しのスケジュールを決議した。GDOEの学生はCOVID-19の感染リスクを軽減するために、2つのグループに分かれて交互にキャンパスに通ってきた。

 

GDOEの全41校で週5日の授業を再開するという決定が火曜日の夜に行われ、グアム教育省の教育長は、「来週から5日間の授業が再開される学校を引き続きサポートしていきます。スムーズに事が運ぶように努力していきます」と述べた。GDOE職員は約26,000人の学生を迎える準備のために今週末まで働かなければならない人もいるという。

 

グアム・デイリー・ポスト紙は、複数のGDOE教員に話を聞いた。彼らは理事会の決定に満足していない。「何を急いでいるのか、学習機会の損出?、なぜ2学期まで待てないのか?」「私たちが直面している苦悩を知らない」「社会的な距離を置くこともなく、教室での3フィートの距離も忘れてしまうのではないでしょうか」と話す教師もいた。

 

「私たちは糸で操られているようなもので、私だけでなく多くの教育者がうんざりしています」とベテラン教師は語った。別のGDOEの教師は、「学校は月曜日の復帰に向けて準備ができていない。絶対に無理です。いつものように教師の意見を聞かずに決定していることは前もってわかっていました。彼らは教師の意見を完全に無視しました」と別の教師は語った。

 

GFT会長のティム・フェデンコ氏は、理事会で組合がこの決定を支持していないことを明らかにし、12月1日からの段階的な再開を支持した。昨年3月、理事会は決議2021-03により、グアム教育長に、地域社会の状況のリスク評価と生徒のワクチン接種資格という2つの要素に基づいて決定する権限を与え、生徒に十分な教育を提供する必要性から、11月29日に週5日の授業を再開することを求める決議を作成した。

 

安全で健全な学校委員会の委員長であるGEBメンバーのマリア・グティエレス氏は、グアムの公立学校は、法律で年間180日の授業を提供することが義務づけられており、この義務に違反しないためには、免除だけでは十分ではないのではないかと懸念を示した。

 

ワクチンを完了していない生徒がいる
ティム・フェデンコ氏は、子供がワクチンを接種する機会がないまま、学校に通わせることになるのではないかと心配している。また、必要な十分な物資や設備が学校に用意されていないことも指摘している。

 

新入職員には時間が足りない
月曜日に教室での授業が再開されても、GDOEが新規採用者を学校に送り込むのに十分な時間はないと言う。先週末、GDOEが主催したジョブフェアには305名の応募者が集まった。

 

GDOEはコミュニティプログラムの補助員、マンツーマンの補助員、そして代用教員など、5日間の授業に戻ることをサポートするために、これらのポジションを早急に学校に送り込むとしている。100人以上の教師アシスタントの書類が処理され、新入教職員がそれぞれの学校で働いく準備を進め、学生が戻ってくる前に学校に配属したいと考えていると言う。


感染拡大と新たな変異株、
コロナ収束の道筋に暗雲?

グアムに限らず日本でもそのようですが、コロナ禍で本来は準備期間を置いて計画的に進めるような事柄が数日で実施されるケースが頻繁に起こりますね。教職員だけでなく、子供達は大丈夫かしら….。振り回されながらも日常を取り戻そうとする動きが続いていますが、南アフリカなどで新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたことが心配ですね。新たな変異株は感染性が増している可能性があるとの情報やワクチンの効果が不明だとの情報があり最大限の警戒を各国が進めているようです。

 

感染を抑え込んでいる日本の状況に明るい近未来への期待が高まりますが、世界に目を向けると不安要素は山積。アメリカやロシアの感染は頭打ちして下降に転じ始めている気配ですが、ヨーロッパ各国や韓国は未だ感染拡大の傾向は続いています。ここに南アフリカなどで確認された新たな変異体が広がり既存ワクチンの効果も低いとなれば……、ワクチンのアップデートも必要になり、コロナ対策も後退を余儀なくされるかも知れません。

 

コロナ禍で否応なしに学んだことは突然の変化や決定に不満やストレスを増長させることなく、受け入れて順応していくということがあります。とりあえず抵抗することなく淡々と対応することで、少なくとも精神的に楽になった気がします。子供たちにも楽な気持ちで変化を楽しみ順応する術を身につけてコロナ禍の学校生活を楽しんでほしいです。

 

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