2021年12月25日朝刊The GUAM Daily Postより翻訳、抜粋、要約

 

ハイキングや観光で人気のあるマンギラオのマーボー洞窟は引き続き閉鎖されている。サムスンE&Cアメリカは7月に流出した雨水が洞窟や近隣の住宅に影響を及ぼしていることで、同社に対して違反通知や訴訟が起こされているため是正・改善計画に取り組んでいる。マーボー洞窟への道は、ロープでふさがれ、洞窟は工事のため閉鎖され、大きなオレンジ色の看板は許可された人しか入れないことを伝えている。

 

通行止めの真横には、サムスンE&Cアメリカのグアムの子会社KEPCO Mangilao Solar LLCを通じて所有する60メガワットの太陽光発電施設がある。この施設は、2022年3月か4月の稼動を目指しており、太陽光発電パネルが広がっている。

 

7月下旬、この地域に流出した雨水に関する報告を受け調査した結果、グアム環境保護局は太陽光発電所の侵食と土砂の制御が十分に行われていないことを確認し、請負業者に対して違反通知を発した。その後、KEPCOとSamsung E&Cは、司法長官室とマーボー洞窟の所有者であるWorld Meridian Sasayan LLCから提訴される事態となった。しかし、Samsung E&C、KEPCOとの間で合意に達し、9月下旬にWorld Meridianは訴訟を取り下げられ、マーボ洞窟周辺の清掃作業が進められている。

 

グアム・デイリー・ポスト紙は10月上旬、洞窟の周囲に立ち入り制限のためのフェンスを建設する準備をしており、現場では浄化作業の初期段階が始まっているようだと報じた。一方、司法長官室が起こした訴訟は継続中だが、司法長官室はKEPCOとサムスンE&Cに2022年1月初旬までに太陽光発電所からの流出がマーボー洞窟に与えた影響の評価と、修復・復元計画を提出することで合意している。


Merry Christmas!!
グアムが
自然環境分野で
世界をリードできればいいな!

 

脱炭素社会に向けて期待されてきた太陽光発電ですが、最近は自然破壊・景観の悪化・土砂崩れなどマイナス面の問題が次々と指摘されています。広大な場所を開拓して設置される設備が10年~20年後に膨大な太陽光パネルのごみとしてたまり、山野に放置される可能性も指摘されています。太陽光発電施設には有害物質が使われている場合があり、破損の状況によっては有害物質が流出する恐れも懸念されています。そもそも安定したエネルギー源にはなり得ないという専門家もいます。近年、さまざまな議論が巻き起こってきたことを考えると、今回の問題は各地で起こっている事態と類似していて、事前に調査や検証はなかったのかな?

 

大雨の後、アガニア湾が茶色に染まった姿を見たことがあります。内陸で進む開発が起因しているということを聞いたことがあります。多くの観光のお客さんを再び迎えるグアムは自然保護に関しては世界最先端、世界最高レベルの厳しい基準で取り組む必要があると思います。この分野こそグアムが世界に誇れる最先端技術や取り組みになれば素晴らしいと思い、見守っています。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!