2022年4月17日朝刊The GUAM Daily Postより翻訳、抜粋、要約

 

グアム国土安全保障・民間防衛局は土曜日、「北朝鮮のミサイル発射による直接的な脅威はない」と発表したが日曜日にこの声明を撤回、「現時点では、北朝鮮からの発射が検知された兆候はない」とした。グアム国土安全保障省の声明で、「このような重大な通知を行う前に、すべての情報を適切に受信できるよう取り組んでいるが、マリアナ諸島に評価される緊急の脅威がないことが確認でき、関係者に謝罪している」と述べ、追加情報を受け取るまで、これが唯一の声明となるとした。

 

北朝鮮は金曜日、ダンスや花火で故創始者の節目の生誕祭を祝い、孫で現指導者の金正恩へのより強い忠誠を求めたが、核プログラムをめぐる緊張が高まる中、予想される軍事パレードについては何も語られなかった。金日成の誕生日は、1948年の建国以来、金一族が強力な個人崇拝の下に統治してきた北朝鮮において、最も重要な祝日である。金正恩氏は2011年末に父親の金正日総書記が死去し、3代目の指導者となった。金正恩は核兵器の開発を進めると同時に、経済復興も推し進めている。しかし、パンデミックによる国境閉鎖、米国主導の制裁などもあり経済的に大きな打撃を受け、政権を担ってからの10年間で最も厳しい時期になっている。

 

北朝鮮はしばしば重要な国家的記念日に、特に末尾が0と5の記念日には、新しいミサイルを使った大規模な軍事パレードを行う。衛星は平壌広場に人々が隊列を組んで集まっているなど、明らかに軍事パレードのリハーサルが行われていることをつかんでいる。パレードは4月25日の北朝鮮建軍記念日に行われる可能性があり、大陸間弾道ミサイルなど金正恩の核兵器の中でも最も高度な兵器が展示されることが予想される。先月行われた北朝鮮のICBM実験の後、韓国と米国の当局者は、平壌はすぐに追加のICBM実験、スパイ衛星を軌道に乗せるためのロケット、あるいは7回目となる核爆弾実験などの新たな挑発を開始する可能性があると述べた。

 

北朝鮮を担当するアメリカの政府高官ソン・キム氏は来週韓国を訪問し、北の最近のミサイル実験に対する国際社会の対応について協議する予定。また、ロシアによるウクライナ侵攻や中国との対立に気を取られているバイデン政権に対応を迫ろうと、今後数週間から数ヶ月の間に平壌は核爆発実験の再開や日本へのミサイル飛来実験など、兵器実験をさらにエスカレートさせるとみられている。


北朝鮮、ロシア、日本の漁業が
続々と影響を受ける事態に

金日成の生誕祭でのミサイル発射はなかったものの、どこかのタイミングで再びミサイル発射は行われるでしょう。3月24日にはアメリカの全土が射程に含まれる可能性がある、ICBM級の弾道ミサイルを発射し、これまでの発射で最も日本の陸地に近い北海道渡島半島の西およそ150キロの、日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下したと推定されています。すでにレッドラインを越えたのではと思える状態にアメリカはじめどう対処するのか気になります。

 

日本政府は自治体と共同で住民も参加して実施する避難訓練を、およそ4年ぶりに再開させる方向で調整を進めるようです。このままでは日本漁業はさらに影響を受けそうですね。日本海で操業している漁船に被害が出ることが危ぶまれれは、日本政府から海域を離れるよう求められて漁の中断を迫られる事態も考えられるでしょう。先日はロシアの国防省が、日本海で巡航ミサイルの発射実験を行っています。日露のさけます漁業交渉も例年の解禁日を過ぎれようやくオンラインでの交渉が始まるというニュースが流れ始めたところ。日本の海で漁業が難しくなる事態が続きます。食の安全保障の面からも自給率をあげるべきという議論がある一方で、漁に出れないという事態、今後日本の食卓に影響が出そうです。

 

 

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