2022年5月8日朝刊The GUAM Daily Postより翻訳、抜粋、要約

1月から4月までに60人以上の子どもたちが緊急的に里親を必要とした。この割合は、ハーベスト・ハウスの以前の水準の2倍以上にあたる。「私たちはその数字にショックを受けています。以前は年に50人ほどの子どもたちが来ていましたから」と、里子や里親家庭を支援する非営利団体ハーベストハウスのアシュレイさんは言う。

 

アシュレイさんによると、2020年のグアムの里子の数は237人だった。金曜日の時点では566人。しかし、認可された受け入れ家庭の数は必要数を下回っている。最大の問題は、一般的な家族構成が崩壊し、虐待の件数も増えていること。貧困や貧困によるネグレクトも増えており、家族が子どもを養うことも、学校に通わせることも、家庭や必要なケアを提供することもできないケースがあると言う。

 

こうした状況の多くは、長年にわたって存在していたが、COVID-19により、家族が直面していた課題を悪化させ、すべてが再び開放された今、顕在化し始めたという。

 

里親は十分ではない
アシュレイさんによると、現在里親になる認可を受けた家庭は68軒。グアム市長会議は里親を募集するために、募集活動を始めている。5月26日、ハーベスト・ハウスは、子供の養育に関心のある人たちの質問に答えるための説明会を開催する予定。会議はタムニングのウェンディーズで午後6時30分に開始される。多くの家族を募集する最大の目的は、定期的に頼られている現在の家族の負担を軽減することであると語った。

 

「我々は燃え尽き症候群に遭遇したくないし、我々は今持っている里親の活動を維持し助けたいのです」とアシュレイさんは語った。家族の数を増やすことは、子どもたちを助けるための選択肢を増やすことになる。里親の数が増えるということは、緊急のケースにも対応できる家族の数が増えるということでもある。時には7、8人の兄弟がいるようなケースもある。このような場合、彼らはバラバラになり、ある者はシェルターに入り、ある者は一人で、あるいは兄弟と一緒に里親の家に入ることになる。子どもたちを一緒にするように努めるが、里親の状況を考えると、必ずしもそれが可能とは限らないと指摘する。

 

子供が里親のもとにいる期間は、両親の状況によって異なる。数週間の場合もあれば、数年の場合もある。親が貧困やホームレスに苦しんでいる状況では、さまざまな機関が協力して、グアム住宅都市開発公社(Guam Housing and Urban Renewal Authority)の住宅に入居させることになる。その場合は数週間かもしれない。親が薬物に手を出していて、リハビリを受けなければならないようなケースではもっと時間がかかる。その場合、子供たちの長期的な目標は養子縁組になることもある。

 

会議は情報提供の場
アシュレイさんは、里親について質問がある方はこのミーティングに参加するよう勧ている。里親制度についてもっと知ることができる。ライセンスを取得するためのプロセスについても説明がある。さらには、里子の世話をしたいがフルタイムでできるかどうかわからないという人のための足がかりとなるレスパイト・プログラムを開始する予定であることも付け加えた。このプログラムでは、興味のある家庭が認可を受けた里親と協力して、1日または週末に里子を引き取ることができる。これにより、里親は休息を取ることができる。

 

生活費の増加
ここ数年、グアム島での生活費が上がっている。ガソリン代がこれまでになく高いだけでなく、COVID-19がサプライチェーンに大打撃を与えたため、食料品も高騰している。アシュレイさんによると、グアム政府には費用を援助する制度があるそうだ。グアム保健省は、里親が日中シッターを雇ったり、子供をデイプログラムに登録できるように助成金を儲けている。また、食料の購入を支援する「女性・乳幼児・子どもプログラム」もある。また、認可を受けた家庭には助成金が支給される。


子供達が安心して成長できる環境づくりは
行政だけでなく、一人一人の見守りで。

ツアーの再開や新規店舗のオープンが相次ぎ、グアムに活気が戻りつつありますが、やはりパンデミック当初から懸念していた問題は依然置き去りになっているのですね。2年に及んだパンデミックを経済的にも精神的にも乗り越えることができた人と、そうでない人が多くの規制が解除され、日常を取り戻した今、より顕在化しているのでしょう。一人一人が周りを見渡し、援助が必要な人を行政の支援に繋ぐことが、子供達への影響をできるだけ少なくし、支援の期間を短くできる唯一の方法かもしれません。行政サイドにも気軽に相談できる窓口などあればいいのですが…….。

 

もう一つ気になるのが、パンデミック期間中に多くの人が感じた精神的なダメージ。特に言葉として表現できない子供のメンタルケアが行き届いているのか心配です。新しい日常を取り戻す傍ら、決して目を背けず気を配りつづけることがあると思います。可愛い子供達の笑顔が絶えないグアムでありますように。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願い

いたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!