2022年5月10日朝刊The GUAM Daily Postより翻訳、抜粋、要約

 

グアム知事は、パンデミック支援と復旧のためのアメリカン・レスキュー・プラン(ARP)の資金3億4400万ドルがまだ未使用であるが、公衆衛生緊急事態宣言が6月3日で切れる前に延長する可能性があると述べた。アジア太平洋地域と米国の一部で新たに発生しているCOVID-19がグアムでも確認されることに備えて、リソースを準備しておく必要性を指摘した。

 

米国では増加傾向にあり、中国の一部では再び厳しいロックダウンの状態にあり、グアム知事は、「私たちは、まだ非常に注意深く追跡しており、特にアジア太平洋地域で、まだ感染が高い水準にあると言われているため、準備と対応できるリソースを確保したい」と述べた。また、グアムで再び大規模な感染拡大がある時には、公共の屋内におけるマスクの着用を最初に義務付ける予定であると述べた。

 

41%が支出され、担保に入れられる
4月30日現在、ARPの総資金5億7870万ドルのうち、約41%にあたる2億3470万ドルをこれまでに支出、59%にあたる3億4400万ドルの残高がある。2億3470万ドルのうち、38%にあたる2億2200万ドル以上がこれまでに支出の詳細が報告されている。

 

その一例として、ARPの報告では、賃金調査に200万ドル、文化保管庫に340万ドル、女性局、グアム倫理委員会、グアム祖先崇拝地委員会、契約者ライセンス委員会に割り当てられ、復興プログラムには割り当てられていない、とタイタグ上院議員は述べ、「なぜ、これらの機関がパンデミック援助を必要とするのか」と問いかけた。

 

透明性からは程遠い
タイタグ上院議員は、最新のARPAの報告書は「透明性からは程遠く、重要な連邦投資の説明には何の役にも立たない」と述べた。「予算公聴会が続く中、上院議員は、これらの重要な連邦資金を特別な利害関係者からどのように守っているのか、行政当局に説明させるためにあらゆる努力をしなければならない」と述べた。

 

各機関は1ヶ月で450万ドルのARP資金を追加で使い、担保に入れ、3月31日時点の3億4850万ドルから4月30日時点で3億4400万ドルの残高になった。家族への直接現金援助300ドルの申請が延長されたため、行政局の管理費30万ドルなど、わずかな支出項目を追加しただけで、他のプログラムへの配分を減らしたのである。例えば、検疫施設に対する資金は、事前の2300万ドルから2286万ドルに減額された。COVID-19遺族補助金は1カ月前の165万ドルから180万ドルに増額した。

 

最新の報告書では、グアムの文化保管庫のための300万ドルを、当初グアム大学に充てたものをのちにチャモロ省に移動させた。また、新しいグアム・メモリアル病院とメディカル・キャンパスのための1億6000万ドルとユニバーサルゴミ収集システムのための1200万ドルは未使用のまま残されている。

 

島の現状に関する演説
グアム知事は、6月中旬から7月上旬にかけて、2022年の「島の現状に関する演説」を行うことを検討している。過去3年間、グアム知事は2月24日から4月11日の間に演説を行ったが、演説が数ヶ月遅れる理由については言及しなかった。今回は、1期目の最後の演説となり、グアム知事は再選をめざしている。グアムは「非常に安全な復興」への道を歩んでいると述べる一方、近隣のアジア諸国でのCOVID-19急増が続いており、グアムに影響を与える可能性があるとしている。グアムでは通常、約4週間から6週間後に州やハワイでCOVID-19の流行傾向が認めている。


ARPの使途から未来が描け、
希望へとつながるといいですね。

コロナの影響を受けた社会をサポートするために計画された経済対策であるのに、「あれっ?、それコロナに関係あるの?」と思うようなことに助成金が使われているのはよくあること。アメリカ連邦でも議会で話題になった時期がありましたよね。もう一年以上前だと思いますが、美術館を作るとかだったか、コロナと関係なさそうな内容がずらりと並んでいることに疑問を持ったことを覚えています。

 

観光業が回復軌道に入ると思われる時期を迎えていますが、タモン地区の道路や街灯、排水、公園の整備や補修は進んでいるのかしら?グアムの経済を盤石にするための新規産業の育成や誘致は?景気対策を目的にされた支援が島民の暮らしを助け、将来の経済活動の基盤を整備することになるといいですね。

 

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