2022年5月21日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアムの人々は、ようやくCOVID関連のほとんどの制限から解放され、パンデミック前の状態に戻ったように見える。しかし、この開放感は観光業界においては実感がない。2020年3月にCOVID-19が発生して以来、グアムの観光経済は基本的に停止した。現在、訪問者を迎え入れるための準備がはじまりつつあるように見えるが、パンデミック前の到着者数に比べると、まだ程遠いのが現状。

 

グアムでは、観光客を迎えるためにできることはすべて行い、3月29日にはグアムでは検疫の必要性がなくなった。米国からの国内旅行者は、COVID-19のすべての制限から解放されている。しかし、海外からの旅行者は、依然として米国への入国に関する連邦政府の規制を遵守しなければならない。ただし、これは連邦政府の要件であり、グアム政府が旅行者に課す要件ではないことを明確にする必要がある。

 

異なる基準
2つの基準があり、一つは米国内の旅行に関するもので、もう一つは米国外に到着する旅行に関するもの。アメリカ本土へのフライトは乗客数がパンデミック後に急増し機内ではフェイスマスクが廃止され、検査要件も存在しないことから、COVID-19が存在しないように見える。社会的距離を置くというのは、まるで過去の言葉のよう。スポーツ競技場は観客で溢れかえり、まるでパンデミックなどなかったかのように、通常通りの営業が行われている。

 

しかし、グアムの観光は、主に日本や韓国、台湾からの外国人旅行者に依存おり、COVID-19の義務付け要件が依然として存在するため、グアムへの訪問が不便なだけでなく、より高価なものとなっている。まず、米国行きの国際線に搭乗する1暦日前にCOVID-19テストを受けなければならないという義務付けがあり、グアムはこの規則を守らなければならない。

 

不便なこと
ワクチン接種を完了した人が搭乗前に検査を受け、陰性でなければならない。同行者全員が陰性だったとしても、母国へ帰国する際に、また検査が必要になる。仮に帰国前に陽性と判定され帰国ができなくなるリスクがある。一緒に旅行している同行者以外に助けてくれる人がいない場所で、立ち往生してしまう可能性がある。

 

抑止力
帰国するために検査が必要なこと、外国で休暇中に陽性になるリスクは、グアムだけでなく、すべての観光産業が対処しなければならない事案である。これは、海外旅行に対する大きな抑止力となっている。グアムでは帰国する旅行者に無料で検査を実施。また、検疫ホテルが稼働している間は、米国疾病対策センターが推奨する隔離期間として、5泊分のホテルの宿泊を無料で提供した。

 

旅行業界をできるだけ早く正常な状態に戻すには、それぞれの政府内でCOVID-19の規制を解除するだけでなく、連邦政府や日本や韓国、台湾の政府とも協力して、義務付けられた検査や規制をすべて解除する必要がある。今こそ、真に正常な状態に戻る時。規制や検査が少しでもある限り、COVID-19のパンデミック以前の状態に戻ることはないだろう。米国内でCOVID-19がないかのような生活や旅行ができるのであれば、他の国も同じようにウイルスを受け入れ、生活しなければならない。そろそろ、制限のない日常へ歩むべき時なのだ。

 


成田到着時のPCR検査免除へ
期待が膨らみます。

ついに日本政府から水際対策緩和の内容の概略が発表されました。6月1日からウイルスを持ち込むリスクが低い国・地域から日本入国する場合は入国時検査を免除し、自宅などでの待機も求めないそうです。さらに1日当たりの入国者数の上限を現在の約1万人から約2万人に倍増されます。

 

そこで気になるのが、グアムを含むアメリカがリスクの低い国、地域とされるかどうか、ということです。ウイルス流入リスクに応じて各国・地域を「青」「黄」「赤」に3分類され、最もリスクの低い「青」グループからの来日では入国時検査と待機を免除、「黄」グループはワクチン3回目接種済みを条件に検査と待機を省略、「赤」は検査と3日間の待機を引き続き求めるそうです。できれば青、最低でも黄に入れば成田空港での検疫が免除されることになります。その対象になる国・地域は主要7カ国(G7)諸国を含め、全体の80%程度になると言われているので、正式発表に期待が膨らみます。

 

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