2022年5月23日朝刊 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアム電力公社(GPA)は、7月1日から電力料金の燃料サーチャージの大幅な値上げを提案している。GPAは燃料サーチャージの3段階の値上げを提案しており、電力料金の総額の28%の値上げに相当する。現在、1,000キロワット時を使用する家庭では307.03ドルを支払っているが、そのうち209.52ドルが燃料費である。

 

現在の1キロワット時あたり20.9セントの燃料サーチャージが変わらなければ、燃料価格の上昇により、2023年1月末までに燃料費で約7,030万ドルの赤字になる見込み。GPAは7月末までに燃料費として約3,400万ドルの損失になるという。燃料油の出荷に2,000万ドルというのは、もうありえない。タンカー1隻あたり3,000万ドル以上かかる。確実に回収し、燃料油の代金を支払うためのキャッシュフローを確保しなければならないとしている。

 

GPAのキャッシュフローは、昨年9月の約7,900万ドルから約3,200万ドルに減少し、限界に達しているという。GPAは、燃料出荷の代金を前払いし、その後顧客から代金を回収する必要があり、このままではいずれはマイナスになると言う。燃料サーチャージの引き上げは、電力会社の政策委員会であるCCUの承認が必要で、その後公益事業委員会の承認が必要である。CCUは来週開催される予定。

 

3段階の引き上げ
7月1日に24セント、9月1日に27セント、11月1日に29.62セントと、3段階の値上げを提案している。つまり、1,000キロワット電力を使用する顧客は、

7月1日からは、月額337.92ドル
9月1日からは、月額367.69ドル
11月1日からは月額393.78ドル
GPAはまた、燃料を購入するために自己保険資金から1,000万ドルも使用する許可を求めている。

 

この計画が承認されれば、GPAは2023年1月31日までに燃料費で約2,500万ドルの赤字になると見込んでいる。燃料割増金は「平準化エネルギー調整条項」と呼ばれ、通常は年2回調整され、次の調整は8月1日まで行われないことになっているため、GPAは1カ月早い値上げを望んでいることになる。世界の情勢が変われば燃料費も調整できるとしながらも、世界的な需要の高まりと供給の減少により、この期間中に燃料価格が反転する兆候はないという。


グアムの電気代は今年中に30% UP、
ガソリン代は2倍で推移するのか?

 

つまり、現在307.03ドル電気代に支払っている家庭では、今後段階的に値上がりし、11月には393.78ドルになり、30%程度の値上げが今年中にあるということです。原油価格の高騰による価格調整がさまざまな分野で整いつつあるということなのでしょうか?物の価格、ガソリン代、電気代と生活の隅々まで値上げの波が押し寄せてきますね。ガソリン代も6ドルを突破しているので、 2020年5月6日の3.13ドルからすると約2倍です。

 

中国国内でのロックダウンも長期化し、サプライチェーンの目詰まりがさらなる価格高騰に拍車をかけているのでしょう。いずれにしてもウクライナ戦争が一定の結末を迎え、ゼロコロナなんて言って封じ込めてきたことで事態を長引かせている国が方向転換を公言し、世界が前へ進まないと……と思いますが、どちらも難しそうですね。その時を迎えてもまた新たな懸念や新たな冷戦構造が明確化しているのでしょうね。

 

今日は昨日来日したバイデン大統領と岸田首相との首脳会談が行われます。どこから何を話すのかと思えるほど議題が山積、安全保障中心になるのでしょうが、しっかりと日米で話を詰めて、夏の参院選の論点となり国民レベルで議論されるといいのですが。

 

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