2022年5月26日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアム電力公社(GPA)は、約2日間停止していた島のピーク需要の10%近くを生産できるピティ8号発電所が、水曜日未明にサービスを再開したと発表し。GPAによると、ピティ8号発電所の発電能力が回復したことで、別の発電ユニットであるカブラス1が修理中である間、システムは夕方のピーク需要を満たすことができるはずだとしている。GPAは火曜日に通知を出し、ピティ8とカブラス1が停止しているため、その日の夕方に輪番停電が起こる可能性があると住民に警告を発した。

 

GPAのジョン・ベナベンテ総支配人によると、A.B.ウォンパット国際空港公団、グアム港湾公社、グアム地域医療都市の協力により、電力系統への需要を減らすことで停電を回避することができたとしている。この3社は、火曜日のピーク時に、電力系統からの電力使用を独自の待機電力発電機に切り替え、GPAへの負担を軽減させた。ピティ8が復旧した今、電力会社は電力供給が不足することはないと考えている。

 

ピーク時の需要に対応できる
「予期せぬ事態が起こらない限り、GPAの発電機と蓄電システムはピーク時の需要を満たすことができるでしょう」とGPAは述べている。1年前、GPAはハガッニャ変電所で24MWのバッテリー蓄電システムの使用を開始した。グアムにはこのようなエネルギー蓄電システムが2つあり、もうひとつは16MWで、タロフォフォに設置されている。4月のピーク時の電力需要は235〜240MWで推移しているが、GPAは以前、最近の高温により、暑さをしのぐためにエアコンをつける人が増え、電力使用量が増えたと指摘している。

 

節電を呼びかける
GPAは、特に午後6時から9時の間は、必要のないエアコンの使用を控えるなど、消費者全員に節電を呼びかけている。省エネは顧客の節約になり、ピーク時の全体的な電力需要を減らすことができるとしている。カブラス1は本日オンラインに復帰する予定。

 


雨が少ない雨季、
この夏の水不足を心配する声が

聞かれ始めています。

雨季に入っているはずのグアムですが、雨が少ない暑い日が続いています。ちょうど2年前のこの時期はパンデミックによる厳しい行動制限があり、グアム入島時には2週間のホテル強制検疫が課されていた頃。2020年の今日のグアムの朝刊は「検疫施設の窓から降りようとした男が起訴される」なんて記事になっていました。当時、オフィスをクローズして自宅で過ごす日が多く、連日、何度か雨が降り、頃合いを見計らって庭掃除をしていた日々を思い出します。これだけ雨が少ないと、この夏の水不足を懸念する人の声も聞かれます。生活インフラの基本、電気と水は安定供給には努めてほしいですね。

 

自然災害や人為災害、世界情勢が不安定な今、さまざまな可能性を想定しておくことが求められていると思います。昨日には東京都が「首都直下地震」の被害想定を10年ぶりに見直したというニュースがありましたが、グアムにはさまざまな被害想定に対応するマニュアルみたいなものはあるのでしょうか?ケースに応じたシュミレーションみたいなものがあれば、住民にとってもイメージしやすく個々備えることができる項目が見えやすくなり、啓蒙活動にも役立つと思うのですが…..。コロナを経験して、戦争に直面して、もうあらゆる事態においてありえないとは言い切れない時代になりましたね。

 

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