2022年5月30日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアム生まれ、グアム育ちのサマンサ・プレストさん(33歳)は、島外に移住するつもりはありませんでしたが、光熱費の高騰や食料価格の上昇など、生活費が上がり続ける中、他に選択肢がなかったと言います。

 

COVID-19の患者数、陽性率、入院数、死亡率が年初に比べてかなり低い水準で推移する中、コロナウイルスから高い生活費に関心を移す家族が増えている。レギュラーガソリンが1ガロン$6.19に。電気代は上がり続けている。最低賃金は時給9.25ドルのままなのに、一部の食料品の価格は1年前と比較して24%から49%も跳ね上がった。

 

プレストさんは、家族6人で近々、もっと仕事のチャンスがあり、生活費もセーブできるネバダ州ラスベガスに移住する予定。「グアムで暮らすには高すぎます。それが移住の大きな理由です。物価が高すぎるんです」と話す。若い頃、テキサスに移住し、故郷のグアム島に戻ってきたが、グアムの状況は悪くなるばかりだという。

 

公立学校の教師であるシャーウィン・パエトさん(38歳)は、先に発表された教師の賃上げがすぐに給料に反映され、家計が物価の上昇に追いつくことを願っていると語り、物価の高騰は大きな懸念材料になっている。インフレに加えて、パンデミックや景気刺激策が需給に影響を及ぼし、より多くの消費者がより少ない商品を追い求めるようになり、結果的に物価が上昇した。燃料費の高騰は、農家や製造業の輸送費、人件費、作業費を押し上げている。

 

連邦政府は、毎年の軍事費と連邦政府の補助金に加え、パンデミック発生以来、対応と復旧のために何十億ドルもをグアムに投入している。食料からガソリン代の援助、失業給付、賃貸、住宅ローン、光熱費の援助、ビジネスや給与の援助などでパンデミックファンドを受け取ったが、同時に物価も上昇した。1ドルの価値は、1996年の購買力と比べると47セントにまで縮小している。

 

3児の母でチャータースクールの教師であるヴァレリー・アタリグさん(42歳)は、家族で電力使用量を減らし、可能な限り節約に努めてきたという。夏休みの課題として、裏庭で野菜を育てるのもいいかもしれない、と彼女は言う。「今なら、もっと身近に感じられると思います。グアムの物価高はCOVIDよりも、問題かもしれない」と彼女は言う。「私たち教師はいつも怖い思いをしていますが、今はそれほどでもありません。教室でも自分の子どもたちでも、子どもたちを守るために最善を尽くしています。ワクチンは命を救うものです。私たちはただ、できる限りの方法で子供たちを守ろうとしているのです」と述べた。

 

アタリグさんは、「移住できる環境にない多くの家族にとって、グアムを離れる選択肢ではありません。私たちはただしがみついて、できる限りベストを尽くして、できるだけ節約しなければならないのです」と話す。


身近にあるある
案ずるより産むが易し
という人生の選択。

 

「無理」「できない」と最初から諦めてしまうケースもありますが、意外と実現可能性が高いこともあります。家族の状況やさまざまな事情でグアムを離れられない人もいるでしょうが、考え方次第では良い側面が多いこともあります。家族全員での移住をとなると踏み出すことに躊躇する気持ちもわかりますが、家族一人一人の人生を噛み砕いてシュミレーションしてみると実現の道筋が見えやすい場合があります。

 

まずは夫婦どちらかが仕事を見つける、親戚などサポートしてくれる人を介して仕事の情報を得るのもいいかもしれません。次にその地域の生活環境を調べたり、学校の情報などを確認したり、将来にわたるメリットもイメージしてみるのもいいかもしれません。同時に現在の状況のまま進んでいった場合のメリットやデメリットも洗い出します。子供の年齢や頼れる親族が移住先にいるかどうかなどで状況は違いますが、具体的にシュミレーションして結論を出すというのがお勧めです。

 

そんな選択は人生のあらゆる場面でも同じように感じます。最初からあきらめるのではなく、できる可能性を探る習慣を身につけることは、次の一歩、また一歩も踏み出しやすくなるように思うのですが、どうでしょう?

 

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