2022年6月5日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアム政府観光局(GVB)によると、グアムへの連邦パンデミック復興資金の数百万ドルは、イパオビーチ公園の改修に使われ、ユニークな体験型観光スポットとて住民が利用できチャモロ文化を学べる場となるとのこと。

 

グアム知事は、このプロジェクトのために、アメリカン・レスキュー・プランの資金から2000万ドルをGVBに提供した。このプロジェクトは、総額5000万ドルの費用が見込まれている。この2000万ドルは、グアムがアメリカン・レスキュー・プランから受け取った5億7000万ドルの一部で、パンデミックからの回復のために、連邦政府の支出ガイドラインに従ってグアム知事の裁量で配分できる資金である。

 

パンデミックの期間中、グアムの観光産業はほとんど停止したが、航空会社の増便や韓国が検疫なしで帰国できるようにしたことで、最近になって観光客が戻り始めている。

 

GVBは、昨年秋から公園の整備について話し合い、計画を立て始めた。GVBの観光調査・戦略企画担当のニコ氏は、私たちは観光資源をビーチに頼りすぎおり、バリにもビーチがあるし、ハワイにもある。新しい公園『タノ・イ・ファマグオン』は訪問者のグアム体験の一部になるという前提のもとに作られているという。

 

『子供たちの土地』という意味を込めたこの公園改修プロジェクトは、来場者のためのインタラクティブな機能を取り入れた「スマートパーク」になる。同氏は、「チャモロ文化に浸れ、すべてがデジタル化されている公園を想像してみてください。スキャンすることで拡張現実やライブ写真も体験でき、ジオキャッシングもあります。私たちは、文化など多くのものを、デジタル手段でアクセスできるようにしようとしているのです」と述べた。

 

さらに同氏はこのプロジェクトは、グアム観光に関するグアム知事のビジョンと一致しており、非常に協力的であると述べている。すでにコンセプトは決まっており、2025年までに完成させるという暫定的な期限も設定されている。

 

段階的に
このプロジェクトは、段階的に進められる予定。建設費用の全額を地元政府機関が利用できる連邦補助金で賄う計画があり、例えば、グアム芸術人文科学評議会(Guam Council on the Arts and Humanities Agency)は、この地に建設予定の文化センターを建設するための助成金を得ることができるかもしれない。公園での活動から得られる賃貸料と手数料は維持費の支払いになり、年間750万ドルの収益を想定している。

 

グアム知事は近く行政命令を出し、ジョセフ・フローレス知事記念公園の跡地に建設されるこのプロジェクトを監督する政府タスクフォースを設置する予定である。このプロジェクトは、現在公園・レクリエーション省が管理している敷地をGVBが引き継ぐというものである。

 

新公園を象徴する建物として、屋根に大きなフライング・プロアを載せた3階建ての商業ビルを、現在の公園の門がある場所に建設する予定。その建物は「テンダ・タウン」と名づけられる。フライング・プロアは、マゼランがグアムに来たとき、最初にグアムを記録したもののひとつであり、観光客がグアムに到着したとき、最初に目にするのがこのフライング・プロアであるようにしいという願いが込められている。

 

GVBの提案によると、公園を横断する新しい歩道が建設され、その中心には噴水が設置される予定。噴水の横には、グアム・シールの形をした庭園が作られ、ヒーリングスポットとして地元の植物が展示される。パーレ・サン・ビトレス通り沿いの現在のGVB事務所の隣には、30フィートの水の壁がある文化センターが建設される予定。文化センターの隣には、オープンエアの建物を含む大人のためのワークアウトエリアが建設される。

 

現在のメインパビリオンは残るが、補修改修される。現在公園内に点在している小さな小屋は取り壊され、新しい小屋がビーチに近いメインパビリオンの周りに建てられる予定。新しい小屋の中には、地元の伝説を紹介するようなデザインが施される。公園の中心部はコンサートやフェスティバルを開催するエリアとして残される。ヒルトン・グアム・リゾート&スパの近くの海岸線に沿って、これまで駐車場として使われていた場所には大きな遊び場が作られる予定。


時代を見つめてきたイパオ公園も
アップデートして目玉スポットに。

 

長期にわたる工事期間の不便を考えると観光回復期というタイミングが気になりますが、完成した際にはデジタル時代仕様になり、グアムの目玉スピットになると思うので期待しています。ただ、この機会にグアムの歴史的な出来事に使われてきたイパオビーチパークの歴史についても紹介されるといいな〜と思います。

 

私の記憶ではイパオ公園は戦後の日系人収容に使われたり、大きな台風の後の残骸の置き場になったり、ベトナムからの難民が押し寄せた際の宿泊施設が設置されたり、20世紀初頭にはハンセン病患者の隔離施設が建設されたとか、そんな文献を見たような……。

 

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