2022年8月13日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアムへの不法入国者、特にマリアナ諸島との接続水域からの入国者の増加が懸念される中、地元政府機関は現在、グアム島独自の入国管理法の執行を強化している。グアム知事室は司法長官室およびグアム税関検疫局とともに、グアムへの無許可入国を警告し、入国要件に違反した者には刑事処分を科すと主張している。

 

当局は不審な動きがあれば、地元の警察当局に報告するよう住民に呼びかけている。地元の法律で定められた入国要件には、グアム税関検疫局への適切な通知または許可なくグアムに到着した個人に対する刑事法の執行が含まれている。連邦政府は連邦移民政策と法令を執行する唯一の権限を有し、米国に不法に入国または滞在した個人を排除する権限も含まれている。

 

グアムの法律はすべての船舶に到着通知の提出など一定の要件を定めており、これらの要件に違反した個人は、民事および刑事の両罰則の対象となる。しかし、ここ数カ月、北マリアナ諸島連邦から船でグアムにやってきて、グアムの海岸に不法入国する中国人の数が増えている。

 

先月ワシントンD.C.を訪れたグアム知事は、米国国土安全保障省の当局者と会談し、DHSと米国沿岸警備隊の両方、および連邦議員に支援を要請した。地元と連邦当局は、船でグアムに来た中国人が合法的にCNMIに入ったことを確認。CNMIはどの国の国民が労働やビザなし訪問を許可されるかについて、定期的に独自の方針を認めている。

 

「最近の事件を受けて、グアム国土安全保障省が主導するタスクフォースを設立し、法執行機関とともに島の沿岸のセキュリティ対策を強化しました。司法長官室とCQAと協力して、グアム農務省、グアム労働省、グアム消防署、グアム国土安全保障省、グアム警察、グアム港湾局の協力で、国境警備を強化しました」と、グアム知事は述べた。

 

グアム副知事は、国境警備は「複雑で、複数の管轄権を持つ問題」であると述べ、移民は連邦当局の監督下にあると強調、「私たちの執行に限界があるりますが、陸上監視と海上船舶のパトロールの強化を通じて、疑わしい活動がないか海上国境を積極的に監視しています。グアム島が警戒を怠らず、異常な目撃情報があれば当局に報告することを呼びかけています」と述べた。

 

グアムのビーチに出かける可能性のある住民に対し、ボートの停泊や進入を含む不審な行動をCQAディスパッチ(671-642-0871/72)またはグアム警察(671-472-8911)に報告するよう求めている。


世界的に広がる政治不安や経済ダメージが
密入国者増加につながる可能性…..?

 

米国へのメキシコからの密入国者の人数が記録的に増えているようです。2021年度は約166万人の身柄を拘束、2022年度はさらに増える勢いのようです。バイデン政権となり「移民に寛容だ」という風潮が広がっていることが密入国の増加に拍車をかけているようです。

 

越境者の出身国も多様で、かつては大半がメキシコ人で、次第にホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルなど中米諸国の出身者が増え、昨今はエクアドル、ブラジル、ニカラグア、ベネズエラ、ハイチ、キューバの出身者が数万人単位になり、過去最多レベル。しかしながら現政権は越境者の増加にどう対応すべきか、明確な方針は示していないですよね。

 

このような状況の中でスリランカをはじめアジアでも広がる政治不安、さらに新型コロナによる経済へのダメージも見られ、この地域での越境者がグアムを目指す可能性もあるでしょう。現在グアムで発見されている越境者はCNMIの入局許可はあるようなので、対応は比較的容易かもしれませんが、今後のことを考えるとより厳格な体制整備が急がれるのでは…..。

 

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