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2022年9月8日朝刊Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

最近のグアムパシフィックデイリーニュースの記事で、著名な経済学者であるクラレット・ルアン博士のデータに基づいた意見を引用した。グアム経済開発庁(GEDA)は彼女の意見は非常に保守的で、この島の経済回復に寄与する多くの要素を考慮していないと考えていると述べた。

 

知事室
ルアン氏の学術的な視点は高く評価し尊敬に値するが、この件に関する彼女の予測は、かなり保守的な方向に誤っていると考えている。2019年、彼女はマイナスから横ばいの成長を予測した。一方、経済分析局(BEA)による成長率は2.5%と記録された。観光業が壊滅した2020年、ルアン氏は18.9%もの後退を予想したが、BEAの資料によると、政府・連邦政府の建設支出の伸びで緩和され、GDPはマイナス11.9%となった。

 

それ以来、公共事業省は前年度平均の5倍近い仕事量を承認しており、おそらくCOVID-19の需要の高まりと労働力の供給がやや緩和されたことが重なったのだろう。これは、2021年の国防認可法で認可された5億7120万ドルと2022年度の7億6500万ドルには、軍事基地に関する工事を含んでいない。

 

観光業は、ペイチェック・プロテクション・プログラム、エコノミック・インパクト・ディザスター・ローン、パンデミック支援グラント、コマーシャル・レント・アシスタンス・グラント、ローカル・エンプロイー支援プログラムなど、連邦および地方の複数のプログラムの支援を受けて、底を脱し続けている。観光客数は予測を上回って推移しており、パンデミック前の状況には至っていないが、空港とグアム政府観光局に資源が割り当てられ、すべてのセクターで雇用が増加し、全体の失業率は5%程度となっている。

 

ルアン教授はアメリカン・レスキュー・プラン・アクト(American Rescue Plan Act)資金の支出について、2024年を最終期限とする4年間の支出を想定しているとしている。

 

明確化
ARPA利子の使用は、例外的にグアム政府によって保持され、一般資金ではなく、利用可能なARPA資金に加えられることがある。現在、約3億300万ドルの利子勘定があるが、金利は1%未満で、最近になって上昇した。預金残高からこれまでに約0.6百万ドルになっている。これらの資金は、ARPAが出資するコミットメントを支えるものではあるが、経済全体から見れば大きなものではない。

 

GEDAは、グアム商工会議所、女性会議所、中国商工会議所、韓国商工会議所、GHRA、そして島の復興にボランティアで参加している複数の個人企業や関係者を含め、経済復興のための計画や実行に継続的に関与している。ルアン教授のデータが、グアム大学、グアム政府、そして多くの民間セクターのパートナーによって進められている経済復興に関する一連の作業に加えられている。


忘れないでね!
グアムに強い経済を育てる試み。

 

COVID-19に明け暮れた2年半、経験したことのない社会変化に見舞われたことで、経済指標という観点でも数字の取り扱いは専門家個々に違うのでしょう。これまで数々の支援をしてきた行政側には無意識にいい数字を導きたいという気持ちが働くのでしょうし……。いずれの計算式でも、臨時支援や軍関係の仕事の増加が経済指標を牽引し、コロナ後にビジネスを再建する人や建設や軍に関係ない領域で暮らしている人には実態としてあまり景気回復の実感がなく、いずれの試算も前例がないコロナ後では評価が難しいと思います。

 

それより建設やミリタリー関連需要が伸びていることは経済の底上げにはなり、堅調であることが幸いしていることに安堵するのではなく、以前から課題の産業の重層化や新規産業の誘致などへ乗り出して欲しいですね。今後どんな世界的試練が訪れても、未曾有の自然災害が発生しても島内経済のダメージを最小限に抑えられるように、そして流失した多くの人材をグアムに戻し、新しい人材を迎えるためにも新分野の産業育成も期待しています。

 

今日はコロナ禍でグアムでのブルワリー事業を諦め、地元栃木で再起をかけて奮闘するミナゴフビールの石井夫妻から嬉しいニュースが届きましたのでご紹介します。ミナゴフビールと同じレシピで栃木の水で作り上げるクラフトビールが「ORIHIME(おりひめ)」としてスタート。ポップで可愛いラベル、洗練されたおしゃれなロゴも印象的です。WEBサイトが完成、近くオンラインでの販売も始まるようなので楽しみです。

 

すでに地元のメディア各紙でも紹介され、注目を集めているようです。その中からいくつかご紹介します。読売新聞産経新聞東京新聞足利新聞の記事のリンクを貼りましたのでぜひお読みください。グアムでミナゴフを飲んでファンになったと言う方、お待たせしました。そしてグアム在住の方の日本の方へのギフトなどにも良さそうです。さらに販路が広がっていけば、あなたの街でも気軽に飲めるようになるでしょう。

 

「ORIHIME(おりひめ)」は「India Pale Ale(インディアペールエール)」と「Pale Ale(ペールエール)」の2種類。ペールエールはモルトとホップのバランスが程よく、豊かなかんきつ系の香りが特徴で、インディアペールエールはホップの苦みが楽しめます。将来は足利産のイチゴやショウガ、ゆずなどを加えた特徴あるビール作りの構想を練っているらしく楽しみが尽きません。ただ、石井夫妻に「やっぱりグアムに戻ってクラフトビール作りたい〜」、なんて言わせられるようにグアムがビジネス環境に恵まれ、魅力的な島になるよう頑張らないとダメですね。

 

 

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