2022年9月27日朝刊Pacific Daily Newsより翻訳、抜粋、要約

 

ジョー・バイデン大統領は、今週、グアムのグアム知事を含む太平洋諸島の指導者たちと中国の安全保障上の脅威と気候変動の影響に対処すること議題に会談する。テノリオ知事代理は、月曜日に、ワシントンDCで水曜日と木曜日に開催される第1回米国・太平洋諸国首脳会議に、グアム知事がオブザーバーとして招待されたことを明らかにした。米国は、中国がますますこの地域との関係を強く求めていることに対し、関係を強化することを望んでいる。

 

このサミットは、バイデン氏が、中国が攻撃してきた場合、米国は台湾を助けるとあらためて発言したことを受けてのことである。グアムはパンデミックの後、台湾人観光客を呼び戻そうとしている。グアムやその近隣の島々は、気候変動の影響や、この地域における中国の横暴を感じていると、テノリオ氏は言う。

 

これは大統領が太平洋の他の地域が何を考え、何を話しているのかに耳を傾ける機会でグアム知事はサポート役に徹する。グアム知事はミクロネシアの他の国々とアメリカ政府の間にある溝や理解を埋めることができると思うと、テノリオ氏は述べた。ソロモン諸島は4月に中国と安全保障条約を締結し、台湾から中国にその関係を切り替えた。

 

サミットの主催者であるバイデン氏は、グアム知事に米国代表団の一員になるよう要請したとテノリオ氏は言う。グアム知事は数日前に招待状を受け取り、月曜日の午後に出発した。テノリオ知事は10月1日まで知事代理を務める。テノリオ氏は、「私が知る限り、グアム知事は太平洋から招待された唯一の知事であり、太平洋の安全保障状況におけるグアムの役割を考えれば、非常に適切なことだ」と語った。グアムでは最近、北マリアナ諸島から中国人が不法に入国していることが確認されている。

 

重要課題
ホワイトハウスはサミットが米国の気候変動、パンデミック対応、経済回復、海上安全保障、環境保護、自由で開かれたインド太平洋の推進などの主要課題に関する協力の拡大と深化を共有するものであると述べている。テノリオ氏は気候変動は太平洋地域の脅威であり、米国の指導的役割に注目していると述べた。

 

「米国は排出量の削減をかなり進めていますが、中国がそうではないからです。そしてそれは、中国と関係のある国々も同じで。我々は彼らが説明責任を果たし、排出量を削減することを確認しようとしています」とテノリオ氏は語った。

 

アデラップが発表した別の声明で、グアムは歴史的に地政学的行動の根拠地として、また地域外交の重要な推進力として機能してきたとし、現政権はこの永続的な関係を活用して、グアムと太平洋地域のために実質的かつ長期的利益を確保すると述べている。

 

この地域のリーダーとして、グアムは気候変動の回復力をさらに高め、天然資源管理と再生可能エネルギーの成長を強化し、自由連合協定を支援し、持続可能な経済開発を促進する準備が整っていると、テノリオは声明で述べた。


日本は中国との国交正常化から50周年、
祝賀ムードより緊張感が高まります。

日本と中国は来週29日、国交正常化から50周年を迎えます。近年の戦狼外交のやり方を見ているとなんだか複雑ですね。10月の中国共産党大会では異例の3期目入りを目指す習近平国家主席。権力集中や個人崇拝の動きを批判する声も沸々を上がっているようですが、3期目就任は磐石だと見るコメントが大半のようです。そうなれば日本や太平洋の島々との緊張は今後も続くことになりそうですね。

 

今回の会議は米国の主導でオーストラリア、日本、ニュージーランド、英国が結成した協議体である「ブルーパシフィックにおけるパートナー(PBP)」首脳会議に追随するものだと思うのですが、当事者であるグアムが招かれることは喜ばしいことですが、島民に対する説明、近隣諸島との連携など責任も重大になるでしょう。

 

長い歴史の中で地政学的重要性から世界情勢に翻弄されてきた南国の楽園グアム。歴史を紹介する際に何度も使ってきた言葉ですが、今日の記事は大国に思惑に翻弄されるグアムという位置付けは過去のことではなくこの先も続く可能性を示唆しているようです。

 

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