2022年10月28日朝刊Pacific Daily Newsより翻訳、抜粋、要約

グアム・メモリアル病院(GMH)と民間のグアム・リージョナル・メディカル・シティは「共存」し、互いのサービスを補完し合うことができるとする知事候補フェリックス・カマチョ氏は、現在、4億ドルのGRMC施設を購入、拡張、引き継ぐことを提案している。

 

長期的な計画
新しいGMHの建設は、長期的な計画であるべきだと、前共和党知事のカマチョ氏は今週、KUAMでのインタビューで述べた。2015年にオープンした136床のGRMCの施設が売りに出されているかどうかは不明だ。トニー・アダ上院議員は、昨年グアム政府が新しい病院と政府の医療施設を建設する14億ドルの計画に賛成したが、このプロジェクトを実現すべきかどうか疑問を抱いている。

 

アダ上院議員は水曜日に、「状況は昨年とはかなり異なっており、グアム政府が計画通りに施設を建設できるとは思えません」と述べた。「新しい病院を計画するのは良い考えで新しい病院は必要だ。しかし、GMHを修復し、認定を受けさせ、同時に余裕のある病院を計画する必要がある」としている。

 

現グアム知事は、今後3〜4年以内にマンギラオの軍の土地を借りて、新しい病院と医療施設を建設する計画であると述べている。グアム知事は、イーグルスフィールドに建設したい医療キャンパスについて話を進めていると、9月19日、カマチョ陣営のビデオの中で語った。「グアム知事は土地所有者から土地を取り上げ、そして10億ドルの施設を建設しようとしている。その10億ドルの施設の負債を、グアムの人々が払えるだろうか」と述べた。

 

アダ上院議員が共同提案
アダ上院議員は、1年前、グアム知事が医療施設を建設し、リース・トゥ・オーナー方式で支払うための政府資金を承認する法案121-36を共同提案し、賛成票を投じた。法案は、ティナ・ムナ・バーンズ副議長とメアリー・トーレス上院議員が欠席するなか、全会一致で可決された。昨年10月に成立したこの法案は、新しいグアム記念病院とグアム保健省、グアム行動保健・ウェルネスセンターの新しい施設を含む新しい政府ヘルスケアセンターの資金調達、設計、建設の契約に知事が署名することを可能にするもの。

 

この法律では、最長40年間、年間3500万ドルまでのリース料が認められており、グアム知事は新しいGMHの建設費用に、アメリカのレスキュープランの資金3億ドルも使用する予定だと述べている。

 

変化
水曜日のアダ上院議員は、この1年間で変化があったことを明らかにした。アメリカン・レスキュー・プランの1億7000万ドルのみが、この病院に使用できる可能性があること。年間3500万ドルの支払いの主要財源とされていた連邦所得税控除のグアム政府への払い戻しが、この病院には使用できないこと。

 

先祖代々の土地を使うという問題について、アダ上院議員は、医療複合施設に関する法律では、グアム政府の土地に建設することが義務づけられていると述べた。この法律ではその土地はグアム政府の財産目録に記載されなければならないとされている。

 

失敗の状態
2019年11月に既存のGMH施設を評価した米陸軍工兵隊は、グアムに対し、現施設の改修に7億6100万ドルをかける代わりに、約7億4300万ドルをかけて代替病院を建設するよう勧告している。

 

GMH施設の現在のインフラは、老朽化、環境への影響、事前に計画された資本インフラ交換をサポートするための財源不足、建築基準法に従った以前の施設設計の欠陥により、全体的に故障状態にあると陸軍部隊は報告、病院の認定基準を満たし、職員、患者、訪問者を保護するために、施設の交換または大規模な修理が必要であるとした。

 

イーグルスフィールド
グアム知事として前例のない3期目を目指すカマチョ氏は、イーグルス・フィールドを新病院に使用することに反対している。その代わりにすべての主要な医療インフラと補助的なサポートサービスがあるとし、タムニングにGMHの新施設を建設することを優先させるとし、今週行われたKUAMの候補者インタビューで、新病院の建設は、議員とともに行う長期プロジェクトであると述べた。さらに「GMHを短期的に解決し、GRMCを買収する可能性を交渉し、新病院の建設に向けて長期的な計画を立てる」とカマチョは述べた。

 

既存の施設を利用する
新しい公衆衛生施設や精神衛生施設を建設する代わりに、既存の施設を改修し、使い続けることを提案する。精神保健サービスは中央施設で管理されるプログラムから、地域社会に根ざしたものにすべきであると、綱領に記されている。

 


グアム知事選投票日までの
カウントダウンが始まっています。

私の記憶ではアメリカの求める評価にGMH施設を合わせるには現在の施設を改良改善するにも、新施設を建設するのもあまり変わらない金額だった記憶があります。であればアメリカンレスキューを一部利用して新設備建設という流れだったような。まあ、カマチョ氏陣営が支持する方針であっても、現知事の考える新設であっても莫大な金額がかかるため慎重に評価して決めて、費用面での財源確保に努めてほしいと思っています。

 

ただ、グアム・リージョナル・メディカル・シティを買い取るという考えはどうなのでしょう。長年総合病院といえばGMHだけであったグアムにグアム・リージョナル・メディカル・シティができてグアム島民に選択の機会ができました。同じオペレーションで複数の施設があっても、比較選択の材料にならないのではと懸念します。

 

選挙となれば対立軸を立て競うことになるので、その対立軸として上がってきたテーマなのでしょうが、今一度島民にとっても考える機会になるのではと思います。

 

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