2022年12月8日朝刊The Guam Daily Postより翻訳、抜粋、要約

グアム島でのCOVID-19の感染者は減少しましたが、他の呼吸器系の病気が地域社会で増えている。保健当局は、グアム・メモリアル病院に入院する子供たちが増えているため、予防措置をとるよう住民に警告している。

 

「グアムメモリアル病院(GMH)の緊急治療室(ER)の訪問者数は…9月と10月から、急性呼吸器感染症が大きく増加したが最近は減少している。インフルエンザに罹患した子供たちが急増したのは事実です」と疫学者アン・ポブツキー氏は述べる。

 

青少年の発病率が高いだけでなく、入院する子供も増えている。子供の入院がく、小さな赤ちゃんがインフルエンザで入院したり、お年寄りや中高年の子供たちも入院していた。ERは減ったが、インフルエンザ関連疾患の入院は変わらない」とポブツキー氏は語った。インフルエンザの罹患率は引き続き上昇傾向にあるとのこと。

 

インフルエンザ患者が増加するにつれ、保健当局はCOVID-19の患者も見かけ続けている。7日間の平均値は1日あたり15〜25例で安定しており、平均陽性率は約10〜12%。DPHSS暫定最高医療責任者のロバート・レオン・ゲレロ博士によると、GMHには12人の患者が入院しており、そのうち2人はCOVID-19陽性で、6人が他の呼吸器系の問題を抱えている。

 

インフルエンザに関しては、診断や治療を受けるタイミングが重要。もしインフルエンザであれば、48時間以内にタミフルを投与すること。予防のために、生後6カ月以上の人にインフルエンザの予防接種を受けることもできる。ワクチン接種について、親は子供の担当医に相談すべきであると強調しました。また、鼻水や咳を風邪だと思わずに、病気になったら検査を受けるよう地域住民に呼びかけている。

 

今後、COVID-19の症例が減少し続け、RSV(RSウイルス感染症)の症例が増加した場合、グアムは米国のいくつかの州がすでに行っていることと同じ対策を講じる可能性がある。RSVの公衆衛生上の緊急事態と呼ぶ。

 

7月以降、グアムでは10種類の呼吸器系の病気が確認されている。これは、COVID-19の最初の3年間は、マスクの着用、社会的距離の取り方、手洗いを徹底していたことが関係しているとしている。


コロナ禍で機会喪失した
自然免疫獲得
訓練を。

コロナ禍で懸念されてきた受診控えや免疫低下の影響が一つ一つ出てきているのですね。コロナ禍で、子どもたちが自然免疫の訓練不足に陥る恐れがあると専門家がしてきしていたように、RSV(RSウイルス感染症)の症例の増加は小さな子供達が免疫を獲得できていないことが原因の一つなのでしょう。

 

人間にはウイルスや菌の攻撃から体を守る免疫が2種類があり、1つは生まれた後で獲得する「獲得免疫」、そしてもう1つは生まれつき持っている「自然免疫」だそうです。子どもは、いろいろなウイルスや菌に感染したり、ワクチン接種で獲得免疫を身につけます。

 

自然免疫は、初めてのウイルスや菌に対しても作用して、重症化を防いでくれるので重要です。この自然免疫がしっかり働くためには、普段から訓練されている必要があり、子どもは次々にいろんな感染症にかかることで、自然免疫への訓練が行われるのだそう。コロナ禍で子供達は自然免疫を訓練する機会が奪われたのですね。

 

今日の記事で取り上げられたRSウイルス感染症には、ワクチンも特効薬もなく、接触感染や飛沫感染でうつることが多いそうです。おもちゃなどはアルコール消毒、また予防には手洗いが有効だそうです。子供達には活発に活動して自然免疫獲得のトレーニングを積んで、コロナ禍の遅れを取り戻してほしいです。

 

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