2023年2月10日朝刊Pacific Daily Newsより抜粋、要約

 

グアム大学(UOG)のシーグラントプログラムと海洋研究所が実施した調査により、過去10年間でグアム島のブダイの個体数が30%減少していることが判明したと発表された。UOGシーグラント研究員でこの研究の主執筆者であるブレット・テイラー氏によると、この種は沿岸のサンゴ礁漁業のほぼ3分の1を占めているとのこと。

 

ブダイの資源数が増加した場所の63%が海洋保護区であることもわかった。一方、減少した調査地点の70%以上は、保護されていない地域であった。乱獲は個体数減少の一因ではあるが、そればかりではない。サンゴの白化現象、サンゴ礁の熱ストレスなどが、漁獲圧の増加や生息地の劣化につながる要因であるという。幸いなことに、この傾向を好転させることが期待できる前向きな管理活動がすでに行われているという。

 

スキューバダイビング中のスピアなどの漁具の使用を禁止する公法35-78が2020年に成立し、この問題にポジティブな影響を与える管理戦略の1つとなっている。グアムはこの行為を違法とした60以上の他の国、地域、州のリストに加わった。「この法律は、持続可能なサンゴ礁漁業を確保するための最も効果的な管理行動である。したがって、今後10年間で魚の数が回復することを期待しています」と、テイラー氏は述べている。


独自の海洋生物調査で
グアムの自然環境と観光資源を守れればいいな

自然環境を守るという流れで様々な規制が作られています。同時に規制が観光資源を減らすことにもなっています。自然は繋がっているため、珊瑚の保護だけがブダイの減少をもたらしているとも言い切れないでしょうし、他の要因もあるのではと思います。規制だけが先行する現状はSDG’sの世界的な気運に同調する流れでしょうが、この分野で幅広い調査などをもとに独自の研究発表などがされるといいですね。

 

私はスキューバダイビング中のスピアなどの漁具の使用を禁止する公法が成立したことを知りませんでしたが、広く認知されているのでしょうか?知らず知らずのうちに法を犯さないためにも広く告知が必要ですね。また、イルカやウミガメなど世界的に規制が進み始めている野生の生物はグアムの魅力を高めている大切な観光資源。これらの規制の流れにも注目しつつ、適切な判断ができるよう独自の生態調査が進むことを願っています。

 

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