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2023年2月14日朝刊The Guam Daily Postより抜粋、要約

 

グアムはアメリカの一日が始まる場所。国立気象局(NWS)が新たな取り組みに成功すれば、グアム島は刷新された通信パイロットプログラムを通じて、天候に左右されない太平洋の起爆剤になるかもしれません。気象庁長官ケン・グラハム氏は、現職の気象庁長官としては初めてグアム島を訪問し、「この島のユニークさ、沿岸の影響から学べること、通信に関して様々な島が抱えている課題、どうすればより強い災害に対応できるかを学ぶ」と述べた。

 

NWSによるとグアムは天候に対応したコミュニケーションにおいて弾力性を保つための特定の課題に直面しており、もしそれが解決されれば、他の場所でも応用することができるだろうとしている。この取り組みは、台風や熱帯低気圧のような災害時に備えること。「私たちは命を守らなければなりません。サイパンが何度か被害を受けたからと言って、次もグアムに来ないとは限らない。だから、安全に対する考え方が重要なのです」と、グラハム氏。

 

NWSが提供するのは単なる天気予報にとどまらず、時には地方自治体やメディア、地域社会との協力体制も必要。「台風や洪水などの災害においてモデル化、科学、警報、声明、注意報、それはほんの始まりに過ぎません。そのすべてが完璧で早くても、その後、コミュニケーションが必要です。そのリスクを伝えることができなければ、すべてが台無しです。リスクについて考えるなら、意思決定をする人のリスク認識が、リスクの現実と等しいことを確認しなければなりません。それが適切な判断につながり、命を救うことにつながるのですから、そのつながりを失ってはいけないのです」と述べた。

 

正確なチャット
コミュニケーションは非常に重要であるため、NWSはNWSチャットの開始を予定しており、パートナーとのオープンなコミュニケーションに取り組んでいる。チャット機能によって、人々はタイムリーで正確な情報を得ることができるようになる。「画期的なことです。現地の運用状況や、みなさんがどのようにシステムを活用するかによって、最適な方法になるでしょう。」とグラハム氏は述べる。

 

気象庁の警報調整気象学者であるランドン・エイドレット氏は、「複数の情報源から誤った情報が入ってこないように、一つの声で伝えることができるのは、この地域の強みです。気象庁、国土安全保障省、メディアとの連携により、一般市民が理解しやすい一貫したメッセージを発信することができます」と述べている。過去には、誤った情報がソーシャルメディア上で拡散され、一般市民を混乱させたことがあった。NWSチャットは、信頼できる情報源を地域社会に提供する。

 

「矛盾する情報を含め多くの情報源が、時には判断が滞ったり、遅くなったり、判断が下されなかったりすることもあるのです。だから、そのメッセージを一貫して伝えることができれば、いざというときに早く決断することができる」とグラハム氏は語った。オリジナルのプラットフォームは、2002年の竜巻発生時にアラバマで始まり、最終的にNWSが緊急事態管理者とコミュニケーションをとる主要なツールとなった。

 

太平洋からパイロットへ
チャットの改良は、太平洋地域のコミュニケーション改善の一環であり、成功すれば、NWS全体が改善される可能性もある。「太平洋地域でデモを行い、太平洋地域でプロトタイプをテストするつもりです。言い換えれば、太平洋地域のオフィスは、このNWSチャットを進めるにあたって、全米気象局をリードすることになります」とグラハム氏。

 

また、このプログラムには国際的な応用の要素もあると指摘した。「その大きな要素は、気候変動への対応です。気候の変化にどう適応していくか。そして、将来に向けてどのような備えをするのか。これらの国のすべてが、同じようなことに対処しています。各国間でどのようにデータを共有すればよいのでしょうか?台風であれ何であれ、こうした災害に国境はありません。気象関係者は、国外から話を聞いているわけですから、共有すべきデータは驚くほど多いのです」という。


島民が知るべき、気象、
インフラ、保険衛生情報など
一元的にアクセスできる
プラットホームがあれば嬉しい。

 

トルコ南部とシリア北西部で起こった地震から1週間、災害状況の把握から、救援、支援に至るまで現場では情報が錯綜していることでしょう。地震には国境がないわけだから、シリア側の反政府勢力地域については国内統治もできていないわけで国際支援もままならない状況のようです。世界で起こっている災害から想像力を持ってシュミレーションして、より良いシステムの構築を進めて欲しいと思います。

 

グアムは面積も狭く、コミュニティも小さいので、このようなシステム構築には向いている地域だと思います。しかし、さまざまな生活関連情報が一元的にアクセスできるサイトやプラットホームはありません。気象情報、海洋情報、停電などの情報、コロナ関連情報、いずれも島民が一様に知るべき情報ですが管轄の行政機関やメディア、所属するコミュニティなどから個別に情報を入手することを余儀なくされています。NWSのシステムができれば、次は生活関連情報を一元的に入手できるプラットホームもお願いしたいですね。

 

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