2020年7月14日朝刊 Pacific Daily News より抜粋、要約

 

グアム政府観光局の理事会は満場一致で元グアム知事のカールギテレス氏を局長兼CEOに、ゲリーペレス氏を副局長に承認した。強固なリーダーシップで体制基盤を維持することが業界の将来にとって最も重要であり、 業界の回復へ取り組みを促進する上で、長年の経験が必要であると全員が認識した。

 

観光産業と経済が困難な状況にある今、グアム政府観光局はグアム知事と緊密に連携してビジネスの回復し、人々を職場に戻すために努力している。

 

グアム政府観光局は観光ビジネスの再開に向け対処をするために尽力するだけでなく、観光客を呼び戻し、投資家や新しい産業をグアム島に誘致することも目指している。

 

中国企業や中国に拠点を置く米国企業の誘致、香港からのビジネス獲得も期待している。グアムに台湾領事館が再開され、ビジネス、文化、教育の交流を通じて観光客の増加や投資が増えることも期待している。

 

石鹸やシャンプーなどの製品の開発や製造、または食品や飲料向けの農産物の栽培なども考えられ、島外サプライヤーへの依存を減らし、観光の再開に寄与することができる。行政、医療、経済アドバイザーなどがナビゲートし続け経済回復を目指すとしている。

 

2001年に9.11があり、その後SARSがあり、MERSがあり、北朝鮮ミサイル問題があり、4〜5年おきに観光業は窮地に追いやられました。しかし、いずれの機会にも島内産業の育成に目を向けられることがありませんでした。今回も産業を誘致ということで、育成ではないようですが……。

 

ほとんどのものを島外から輸入しているためグアムの物価は高く、最低賃金の引き上げが続き人件費も上がる一方です。このような環境では仕組み的に地場産業を育てるのは難しく、グアムで作ればモノの価格が非常に高くついてしまいます。

 

グアムラバーズでもグアムメイドの商品開発を何度も試みるものの、コストを考えると価格が上がり、マーケットでの競争力が乏しく、断念することが続きました。もし本気でグアムの産業を育てるのであれば、税制の優遇措置や小売店の協力が得られるような環境づくりが不可欠でしょう。また、ホテルやレストランなどで地元のものを使うメリットがあるよう多方面から産業として成り立つ仕組みの整備が必要です。そして行政はじめ各企業がグアム島内のマンパワーや資産をあえて活用する努力も必要だと思います。

 

本来1990年代の右肩上がりの観光業の成長にストップがかかった9.11の後あたりに検討すべきテーマであったと思いますが、今からでも始めることが大切。今回こそは他力本願一辺倒の経済のしくみから脱却するための議論が深まることを願います。

 

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