2024年6月26日朝刊Pacific Daily Post抜粋、要約
サイパンにある北マリアナ諸島地方裁判所は、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジが水曜日の司法審問に出廷するというニュースを受け、世界的なスポットライトを浴びている。アサンジ氏は水曜日、米国スパイ法違反の罪を認め、英国での収監を終わらせ、オーストラリアに帰国できるようにすることで、14年間の法的な旅に終止符を打つ予定である。
ロイター通信によると、彼はすでに服役した62ヶ月の刑期を言い渡される予定だという。シュー・J・マッケンジー(米国司法省防諜・輸出管理課副課長)は、ラモーナ・V・マングローナNMI連邦地裁裁判長宛ての書簡で、水曜午前9時に裁判所で予定されている公聴会の公告を行うため、裁判所の訴訟事件表に掲載するよう要請した。
「被告は、合衆国法典第18編第793条(g)項に違反し、米国の国防に関する機密情報を不法に入手し、流布することを共謀したという情報提供の罪状について有罪を認め、その罪状について裁判所から判決を受けることになると予想している」とマッケンジーは書いている。「被告人が有罪答弁のために米国本土に渡航することに反対していること、またこの連邦連邦地方裁判所が被告人の国籍国であるオーストラリアに近く、手続き終了後に被告人が帰国することが予想されることを考慮し、当事者の共同要請により、裁判所がこの司法取引と量刑手続きを1日で対応してくれたことに感謝する」。
司法取引合意書の中で、グアムおよびNMI地区連邦検事ショーン・N・アンダーソン氏は、司法取引に関する背景情報を提供した。彼は、アサンジを被告として、チェルシー・マニングを共謀者として紹介している。さらにマニングは、イラクの前方作戦基地ハマーに配備されていた、米国最高機密(TOP SECRET)のセキュリティ・クリアランスを持つ米陸軍の情報分析官であったと付け加えた。
アンダーソンは次に、機密情報という用語を定義し、TOP SECRET、SECRET、またはCONFIDENTIALとみなされる資料への不正アクセスは、米国の国家安全保障に損害を与えることが予想されるとしている。また、彼はいかなるレベルの機密情報であっても、合法的にアクセスできるのは承認された者のみであると書いた。
そして、アンダーソンは犯罪の細部にまで踏み込んだ。それによると、アサンジはチェルシー・マニングと共謀して次のようなことをした。
– 最高機密レベルに分類された国防文書を受領し、入手する。
– 国防文書を権限のない者に伝達する行為
– 国防文書を不正に所持している者から、それを受領する権利を持たない者への国防文書の伝達
歴史
ロイター通信によると、ウィキリークスは2010年、アフガニスタンとイラクにおけるワシントンの戦争に関する数十万の米軍機密文書を公開した。アサンジはドナルド・トランプ前大統領の政権時代に、ウィキリークスによる米国の秘密文書の大量公開をめぐって起訴された。この秘密文書は、元米軍情報分析官で、スパイ法により訴追もされたチェルシー・マニングによって流出。
70万件以上の文書の山には、外交公電や、2007年にイラクで反乱軍と思われる兵士に米軍のアパッチ・ヘリコプターが発砲し、ロイターの報道スタッフ2人を含む12人が死亡したビデオなどの戦場での記録が含まれていた。ロイター通信によると、このビデオは2010年に公開された。
6月は世界で日本人が
被害にあうケースが多発。
人々の知る権利と国家秘密という2つの考え方が相反する問題、難しいですが、混沌とした今の世界情勢を鑑みると永遠の課題なのかもしれませんね。
昨日は中国の蘇州で、日本人学校のスクールバスが襲撃されるというニュースがあり驚きました。被害にあった日本人親子2人は命に別状はないということですが、バスの案内係の中国人女性が重体になっているということでし心配です。
6月はカナダででシェフが殺害されたり、ベトナムでも刺殺事件があるなど、海外で日本人が被害にあう事件が多発しているように感じます。それぞれの事件の背景はわかりませんが、気になる事件は続出しています。混沌とした世界情勢、物価高、格差問題などいろいろな形で社会に影響を与えているように思えます。
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