2020年12月13日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

グアムホテル・レストラン協会(GHRA)は、顧客対応にあたる労働者やその他のリスクのある従業員を対象にCOVID-19検査を無作為に実施することを目指している。その目的の一つは、第一線で働く労働者が現在も仕事についているが、実際にはCOVID-19に罹患しているにも関わらず無症状である可能性があるかどうかを判断することである、とGHRA会長は述べた。この取り組みは、グアムが労働者の健康維持に積極的であることを観光市場に示すことも目的としている。

 

このプランは事業所の従業員の100%をテストし、雇用主が再試験を希望すれば、7日から14日ごとに再試験が行われる。計画によると再試験では労働者のうち15%を無作為に選ぶことになる。今のところ、登録した雇用主が費用負担することになっているが、職場の取り決め次第では従業員が費用負担することも可能である。対象は小売業、建設業、ホテル、レストラン、銀行などの業界や政府機関の参加を目指している。

 

このプランでは独自に迅速に対応できるチームを設置して、職場でのテストを行う。GHRAはこの試みのためにアメリカン・メディカル・センターと提携している。チームが職場に出向き、糖尿病検査キットに似たキットで抗体検査を行う血清検査は1人55ドル、抗原検査は1人100ドル。連邦政府からの援助金を原資とするグアム政府から資金援助を望んでおり、数日内にグアム知事との会合が予定されている。現在、25,000のテストキットがあり、10,000回のテストをこのプランに使うことができる。

 

Ta Na Homlu I Isla-Ta(タ ナ ホムル イ イスラ タ)”島を癒そう “と名付けられたこのプランは民間企業が定期的に従業員をテストすることで、消費者の信頼を高め、事業を停止することなく運営を維持する計画に繋がるかもしれないという。


リーダーのみなさん
今こそブレないビジョンが大切

最初のロックダウンが3月に始まってから10ヶ月、コロナ禍でグアム在住者がグアムを後にしました。アメリカ本土への移住、日本帰国、そしてコロナ関連死以外でこの世を去ってしまった仲間もいます。新型コロナウィルス感染拡大に伴う暮らしや精神的な変化が影響しているのではと思わざるを得ない事案も多々あります。

 

昨日、車の査定をしてもらいました。中古車業者によっては買取を止めているところもあり、査定の応じてくれたところでもブルーブックより3割程度安い価格を提示されました。経済的理由や島外への移住で車を手放す人が多く、一方購入する人がいないため在庫がだぶついているようで、買取価格も下がり続けているようです。

 

待ったなしの状況で悪戦苦闘する住民の動きが顕著な一方、グアムでも日本でも行政のリーダーのコロナの出口戦略や経済再建へのビジョンが見えてきません。数日前の菅総理がインターネットの動画配信サイトに出演した映像を見かけましたが、当初の「みなさん、こんにちは。ガースーです」から始まり、「Go To」の一時停止については、「今日聞いたばかりで、まだそこは考えていません」とまるで緊張感の感じられない発言。ヘラヘラ薄笑いする表情にあきれて最後まで見ることができませんでした。

 

「GO TO」継続かどうかは賛否のあるところですが、行政のリーダーには緊張感をもって一部の業界団体のプレッシャーに屈のではなく、幅広く国民生活に目配りしながらリーダーシップを発揮してほしいと思います。

 

 

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