2020年6月14日朝刊 The Guam Daily Post より抜粋、要約
https://www.postguam.com/news/local/2-to-3-typhoons-possible-this-season/article_6bd0f4fe-ac7d-11ea-bf47-e3a2fda8aa2f.html

 

グアム国立気象局予報事務所が作成した文書によると、「予測は随時変化する可能性があること」とした上で、気象専門家は6月から7月中旬までに最大3つの熱帯低気圧または熱帯暴風雨がグアムの200マイル以内を通過し、7月中旬から11月の間にグアムの200マイル以内を2〜3の台風が通過すると予測している。「台風はカテゴリ1からカテゴリ3の台風である可能性が最も高いが、シーズン後半にはカテゴリ4の台風の可能性がある」としている。

 

暴風雨に関するカテゴリー:
•強い熱帯性暴風雨   時速50〜73マイルの風速。
•カテゴリー1 台風 時速74〜95マイルの風速。
•カテゴリー2 台風 時速96〜110マイルの風速。
•カテゴリー3 台風 時速111〜129マイルの風速。
•カテゴリー4 台風 時速130〜155マイルの風速。
*カテゴリ3の台風の可能性は8%〜10%、または10から13年ごとに1回。カテゴリ4の台風の可能性は3%〜4%、または25〜35年ごとに1回。風速156〜195マイルになるカテゴリ5の台風になる確率は、1〜2%未満、つまり50〜100年に1回の割合。

 

4月の後半に台風に関する2つのブログをアップしました。ひとつは南国グアムの自然の脅威と恵に関して記した「南の島でクラス覚悟とご褒美」。グアムに暮らして25年、何度か巨大台風にも遭遇してきました。電気も水道も止まってしまう生活を乗り越える技や心構えもすっかり身についています。それでも南の島に暮らし続けることの良さは捨てがたいものがあります。そんな話を書きました。

もうひとつのブログは新型コロナウィルス感染拡大が終束に向かわない中で夏に向かってグアムが忘れてはいけないのが台風シーズン。「夏に向けて、想定外を想定する」ではコロナx台風のダブルパンチが来ないことを願いつつ、観光業再開を目前に控え、想像力豊かに対応を準備することが必要になるでしょう、というお話。

 

 ブログ「夏に向けて、想定外を想定する」はこちら↓

近年、グアムに影響を及ぼす台風の多くが北上し日本へ上陸する確率が非常に高まっています。20年ほど前と比べると台風の進路に変化は顕著です。台風の大型化や進路の変化は地球温暖化による影響とも言われ、この傾向は今後も続くと思われます。

グアムは歴史的に台風と深い付き合いがあるため、大型台風に襲われても人的被害はほとんどありません。島民は台風上陸数日前からサクサク準備をすすめ、台風一過にBBQを楽しみます。それに対し近年日本の人的被害は大きく、台風一過も長く被害に喘ぐ結果となっています。とはいえ、新型コロナウィルス禍にまもなく始まる今年の台風シーズン、避難所のしつらえや食料の配布など、日本でもグアムでも新型コロナ対応に考慮した準備を早急に進めて事前に告知してほしいと思います。「コロナが怖くて避難所に行けなかった」なんてコメント聞かないように。

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