2020年7月28日Guam Daily News / 7月29日Guam Daily New 朝刊より抜粋、要約

 

グアム教育委員会は7月28日の会議で、新年度の始業開始日について議論され、8月11日から8月17日へ延期した。新型コロナウイルスのパンデミックに対応するために、技術的にも安全性についても教師とスタッフを訓練する必要があり、さらなる時間が必要であるという。

 

新年度から学生は3つのグループに分けられ、グループごとに登校は週2日まで、完全在宅学習をオンライン学習またはペーパー教材での学習を選ぶこともできる。18,000件の調査のうち、約70%が自宅学習のみを望んでいる。グアム教育委員会はパンデミック前に3年以上かけてオンライン遠隔教育を実装する計画を立てていたが、パンデミックで加速することになった。新年度のスケジュールに保護者懇談会はなく、毎週金曜日に保護者と生徒が電話またはインターネットで教師と直接やり取りするためとしている。

 

キャンパス内での授業に参加する学生はスクールバスでもソーシャルディスタンスを確保する必要があるが、運転手が乗車前に生徒の熱を測ることはなく、学校に到着後に学校側が対応する。それはバス停によっては車両通行量が多いため、運転手による温度スクリーニングは危険だと判断と万一熱があった場合に対応する保護者がバス停にいないことが理由とされた。特殊教育の学生は保護者がバス停にいるため、乗車前に体温検査を受け熱があれば、乗車せず保護者が対応することになる。またオフィスに行かず自宅で仕事をしたい学校関係従業員のための標準的な運用手順も完成させている。

 

アメリカ連邦教育安定基金はグアムの公立学校と私立学校への4,150万ドルの一時的な助成金を提供。テクノロジーを取り入れた新しい学習モデルに対応する教師のトレーニングも先週から開始され、500人が参加している。

 

 

引用元

 

グアムの人口の年齢構成は日本とは逆のピラミット型をしています。たぶん極端な末広がりでもなく、逆三角形でもなく、理想型に近いのではと思います。今の50〜60代ぐらいの人に聞くと7〜8人兄弟という人も多く、今でも4〜5人兄弟という人も珍しくありません。30代〜40代に凹みが見えるのは、アメリカ移住などで島を離れる人が多いことに起因するのではと考えられます。一度はアメリカ本土生活を経験し、グアムがやはり居心地がいいということで、戻ってくる人が多いのです。

 

パンデミックを受け、教育現場の混乱は想像に難くなく、教育レベルと安全の双方を保つための対策に追われているのでしょう。生徒たちの心のケアやソーシャルスキルをどう身につけるかまで手が回らない状態で新年度が始まろうとしています。子供たちはすでに半年、混乱の渦中に取り残されています。社会の価値観や生活が変貌する中で、未来への希望と夢をどう持ち続けさせるか、大人にとって大命題が突きつけられているように思います。

 

新年度が始まって学校に行っても、限られた友達にしか会えない。生徒同士の接触も制限されます。私立学校によっては対面授業が減るにもかかわらず学費は維持されるため、ホームスクーリングに切り替えるケースも増えていると聞きます。親の安定的な収入が確保できない今、現実的に学費を払い続けられるのかという問題も露呈してきます。子供達にとっては何年も通っていた学校へ通えなくなったり、学校自体がなくなったり…..子供を取り巻く環境はこれからも変化していくでしょう。子供達の心のケア、今怠れば数年後に後悔を強いられることになりそうで心配でなりません。

 

 

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