2020年9月20日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約
総合格闘技UFCの選手であるロッキーマルティネスさんと彼の母親は政府検疫施設のデュシタニビーチリゾートからの解放を求める要請が認められた。マルティネス親子は月曜日の夜、ネバダ州ラスベガスからグアムに入島、5日間隔離されていた。2人はグアム上級裁判所に家庭検疫の申立てをし、「彼らは検疫要件から免除される資格があります。現時点では適正な処理権について決定は下されていませんが、現時点でも検疫からの解放が保証されています。よって公衆衛生局に検疫への解放を命じています」と、土曜日に行われたバーチャルヒアリングで判断が示された。
ウイルス検査の陰性結果を携えグアムに到着したマルティネス氏は「私の旅行は短期間で自宅検疫を行うことができると思った。検疫に異議を申し立てる権利を知らされなかった」と証言した。
マルティネス親子は陰性の検査結果から公衆衛生上のリスクであるとは信じておらず、ウイルスの症状も経験していないため、自宅にいることを好むと裁判所で述べた。マルティネス親子の弁護士は「彼らは単に家で隔離させることを頼んでいる」と述べた。
グアム政府は裁判所に対し、他の請願者についてもホテルに留まり他の人と同じように検疫を完了するよう要請した。
適法手続
強制検疫から解放された3案件は、公衆衛生社会福祉省が到着した乗客に正当な手続きの権利を知らせなかったと裁判所が認め訴訟を勝ち取った。
「政府の検疫施設に人々を拘束する権限があると思いますか?」と提訴側弁護士が質問したのに対し、公衆衛生社会福祉省担当者は「グアム知事の行政命令により乗客は強制検疫を受けており、検疫免除は渡航者が提示するものに依存する」と証言した。
ウェスティンリゾートの軍事検疫施設に収容されているラング氏も証言するために呼ばれた。彼はエッセンシャル労働者として検疫からの解放を求めて戦っている。その間もホテルの滞在と食費に毎晩$ 176.48を費やしている。
グアム国防総省はラング氏の雇用主であるCabras Marine Corp.から出された検疫からの解放要求を拒否した。「ラング氏は免許を取得したエンジニアであり商業船の安全な出入りに大きな支援的役割を果たしています。彼の雇用主はラング氏の労働を必要としています。」と担当弁護士は述べた。
ラング氏はグアム国際空港に到着した際、検疫免除とされ空港からハーバーの仕事場にへ向かった。途中、書類に問題があるとして空港に戻るよう言われ、国防総省施設で隔離されなければならないことを知り、罰金や刑事告発を回避するために応じた。国防総省の窓口でもあるグアムビルドアップオフィスから回答がなかったため法的措置を取ることにしたという。
ラング氏は検疫を拒否する権利、または弁護士を雇い異議を申し立てる権利を有していたと言われなかったと主張している。また彼は現状での検疫に反対ではないが「検疫された方法」には同意しないと述べた。
国防総省の窓口でもあるグアムビルドアップオフィスの担当者はラング氏の案件に取り組み、国防総省の結論は変わらず地元の保健局長も同意したという。その情報はラング氏には伝わらず、彼は9月17日にコロナウイルス検査で陰性となっている。
公衆衛生社会福祉省の代理を務めるサンドラミラー司法長官補はラング氏は国防総省の検疫施設に収容されているため裁判所は管轄権を持たないと主張。3月のパンデミックの開始以来、グアムに到着した乗客の102人が新型ウイルス陽性反応を示したと法廷で述べた。
「ラング氏の適正手続き権が侵害されています。ウェスティンが5つ星ホテルかどうかは関係ありません。刑務所は刑務所です」と弁護士は述べ、公衆衛生社会福祉省が関与していたため、裁判所はこの訴訟の管轄権を有すると主張。「私たちは適法の権利を有するアメリカ合衆国に住んでいます。公衆衛生社会福祉省がラング氏の状況を露骨に無視していた」と付け加えた。
何だか検疫問題が混沌としてきましたね。公衆衛生社会福祉省の方が3月のパンデミックの開始以来、グアムに到着した乗客の102人が新型ウイルス陽性反応を示したと法廷で述べたというところが気になりました。もう9月なんですけど…..、今そんな数を出して意味あるの?PCRや抗原検査なども普及しているのに、公衆衛生社会福祉省の感覚は3月から変わってないんだ。月ごとの入島者の陽性数とかあるのかな〜。陰性証明を持っていたのにその後陽性に転じた人とかいるのかな〜?コロナ収束後に多くの禍根を残さないためにも高齢者や基礎疾患のある守るべき人を効率よく守るルールづくりへ早く舵を切って進んで欲しいですね。
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