2020年10月6日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

ユタ州在住のホリー・モンタノさんは、グアム政府の指定検疫施設で2人の姉妹と両親と週末を過ごした。月曜の時点で強制検疫4日目となる。

 

ホリーさんの姉のジェイム・エリスさん37歳が先週水曜日にグアムレジョナルメディカルシティで亡くなったという訃報を受け、家族とともにグアムへ向かった。ジェイムさんの死は突然で、COVID-19の検査で陰性だった。

 

「何らかの病気だったと思われますが、わからないこと知りたいことがたくさんあります」とホリーさんは言う。家族は姉の夫と3人の幼い子供たちと一緒に姉の死を悼むことができるように、グアムへ向かう前に検疫の免除を申請した。しかし、その申請は拒否されたと日曜日に電話を受けた。

 

「当局からはメモリアル行事でないことが拒否された理由だと言われました。彼らはこの状況が困難ではないと判断し、完全な検疫を行う必要がある」と告げられたと言う。「私たちのメッセージは、人としての思いやり、人としての感情への理解です。子供を抱きしめ、家族を抱きしめ、直接会って会話をし、喪に服したいと願っています」と彼女は言う。

 

家族の願いはソルトレイクシティの地元ニュースで注目を集めている。これまでのところ、家族の誰もウイルスの症状が出ていません。本誌が知事室と公衆衛生局に連絡を取ったところ「状況は認識しており、家族と連絡を取り合っています」と述べたという。


Hafa Adaiスピリッツが
脈々と引き継がれますように!

こんなに悲しいことが起こっているのですね。一刻も早く駆けつけ残された子供達を抱きしめ、亡くなったジェイムさんと対面したいでしょう。こんな特別な状況なのに検疫施設に何日も閉じ込めるなんて悲しすぎます。入島時にPCR検査すれば済むことなのに、と思うと悔やまれます。

 

今日の別のニュースでは失業給付金申請が8万人を超えた、というニュースがありました。16万人超の人口のグアムで、子供や高齢者、公務員、軍関係者などを除くと大半が申請したと思える数字です。新型コロナの影響での経済の停滞や行動制限が長引く中で、家族の死にも寄り添えない現実、先の見えない日々が続いています。Hafa Adaiスピリッツと称される言葉に込めたフレンドリーで思いやりのある優しい心づかい、この精神が根付いた島の伝統さえ色褪せてしまいそうです。

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