2020年12月8日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約

 

米国疾病対策予防センターによると、レプトスピラ症は動物から人間に感染し、すぐに抗生物質で治療しないと致命的になる可能性がある感染症。グアムでは過去7週間に5件のレプトスピラ症の確定症例と3件の疑いのある症例があったとグアム保健省は確認した。

 

グアム保健省によると、退役軍人の日にイリグ川で泳いでいた人々の間で確認された症例が1件と、疑いのある3件の症例があった。他の1例は追加情報がなく、もう1例は不特定の屋外作業現場での作業に関係している。また、10月中旬に島外で行われた検査でも2件の感染が確認されている。1例はニミッツヒルのサンカルロス滝でハイキングをしていた現役軍人で、もう1例は不明である。

 

レプトスピラ症は汚染された水の中を歩いたり泳いだりすると感染する可能性があり、感染した動物の尿から人間に環境を介して感染するとされている。皮膚の裂け目や目、鼻、口の粘膜を介して起こることがあり、重症化する可能性も秘めている。高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、嘔吐、黄疸、赤目、腹痛、下痢、発疹などの症状は、デング熱やインフルエンザなどの病気と間違われることもある。

 

世界では年間100万人以上の症例、うち6万人近くの死亡者が含まれていると推定されている。米国疾病対策予防センターによると、米国では年間約100~150件のレプトスピラ症患者の報告がある。

 

即座に治療を行わなければ、この病気は腎不全や肝不全などの深刻な合併症を引き起こし死に至ることもあるため、発熱があり体調の変化を感じた人は、すぐに医師に相談することが求められる。早期の抗生物質治療で急速な回復が見られ、重篤な合併症のほとんどを防ぐことができる。

 

保健省によると、グアムのような熱帯地域では大雨がレプトスピラ症の引き金となっており、グアムでは野生のブタが人間へ感染を引き起こしている可能性が報告されている。グアムは最近、雨や荒天が多かったことがレプトスピラ症発生の理由ではないかと保健省は述べている。グアムでの過去のレプトスピラ症感染は、主に島の南部の小川や川でハイキングや水泳をしていた人に発生している。動物の尿で汚染されている可能性のある水の中で泳いだり、歩いたりしないことで、レプトスピラ症に感染するリスクを大幅に減らすことができるという。

 

仕事やレクリエーション目的で汚染された水や土壌にさらされる人は保護服や履物を着用すべきであると保健省は述べている。


大切な健康のために
患者も知識を蓄えよう!

レプトスピラ症なんて、はじめて聞いた名前です。いろいろな感染病があるのですね。コロナ禍でついつい新型コロナを疑ってしまいそうですが、医師の正確な診察が何より大切にですね。

 

私には医師の誤診で激怒し、呆れ果てた経験があります。もう15年ほど前の話になりますが、主人が同じことを何度も聞いてきたり、パスワードや家電の操作がわからなくなったことがありました。おかしいな〜と思いながらも食べたり動いたり普通にこなしていたので様子を見ていたのですが、仕事先の方からも「どうもおかしい」と連絡をもらいクリニックに連れて行ったところ、

医者:「もう年だからそんなものです」
私:「昨日の今日で急にあれこれ思い出せないなんておかしいでしょう」
医者:「疲れているのかもしれないので、家に帰ってゆっくりしてください」
私:「検査とかできないんですか?」
こんなやりとりの繰り返しで、検査に回されることもなく、不安を抱いたまま家に帰されました。この経緯を昔看護婦をしていたという友人に話したところ、すぐにグアム記念病院に連れて行くように促され、緊急(ER)につれていくと、なんと
脳梗塞であることが判明したのです。

 

脳梗塞というとバタンと倒れたり、手足や指が動かなくなる印象があるのですが、どこの血管が詰まるかによって症状はまちまちのようです。グアム記念病院の緊急(ER)では、まず年齢や簡単な足し算や引き算をさせられ、答えはチンプンカンプン、すぐにCTを撮り記憶を司る部分に脳梗塞とわかりました。医者一人の診断に委ねるのではなく、おかしいと思ったら諦めず複数の医療機関で診断してもらうことの重要性を実感する出来事でした。

 

脳梗塞を加齢による物忘れとしか思わないような医者がいるんですから、患者側も広い知識を持ち、可能性を示唆するようなことでもしないと見落とされてしまうかもしれません。レプトスピラ症は早めの抗生物質が大切なようですので、頭の片隅に記憶しておきましょう。

 

 

 

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