2021年3月2日朝刊 The GUAM Daily Postより抜粋、要約
村や地域の名前をチャモロ語のスペルに変えたりることができる。グアムでは以前、首都を「アガニア 」から「ハガッニャ」に変更したことがある。このプロセスには論争がなかったわけではなく、Kumisión i Fino’ CHamoru yan i Fina’nå’guen i Hestoria yan i Lina’la’ i Taotao Tåno’のメンバーであるロバート・アンダーウッド氏は、今後の提案について議論が行われることを期待している。
元下院議員のアンダーウッド氏は、「Kumisionはグアムの地名を担当しており、チャモールの地名を可能な限り復元し、維持することを目指しています。論争を伴うことになるでしょうが、私たちの計画の一部は、村長の提案に基づいて、各村の知識のある人々との対話を重ね公聴会を開くことを望んでいます」と述べています。
チャモロ語の正しい表記では、「Dededo・デデド」は「Dedidu・デディドゥ」に改名される。異なる綴りを見るだけで違和感を感じつ人がいるかもしれませんが、首都「ハガーニャ」の綴りに関する以前の反対意見が最終的に軟化したことで、将来的にはこれらの改革を採用することも可能だと考えている。
当時、人々は「ハガッニャ」とは言わないだろう、便箋をすべて変えなければならなくお金がかかる、と言われていたが、今では、問題なく使われている、という。
「Jonestown のような地名は誰がつけるのか？開発者が地名をつけるのか、それとも地名は一般市民のものなのか？もし地名が民間の地主ではなく公共に帰属するのであれば、明らかに公団がそのプロセスに関与しなければなりません」と、アンダーウッド氏は言う。市の計画審議会や他の住民との公開会議で検討されることになるが、最終的には正式な決議を経て村の名称を決定される。しかし、一旦決定された後は、公団の監督はほとんどない。規制機能はあるが、取り締まりの権限がない。
Inarajan か Inalåhanか
公聴会が開かれるまでには半年から1年はかかるだろうが、Inarajan から Inalåhanに改名する法案が提出された。この法案の作成者である上院議員は、住民の間で広く支持されているとの確証を得た村長から要請を受けた。アガット村、ウマタック村、メリッソ村もそれぞれ変更する法案をまとめる予定だが、これらが住民の支持が得られれば変更することになるだろう。
「地名の記憶が非常に豊かな人たちがいますが、その世代の人々の死によって名前が失われつつあります。と30年前には誰もティヤンとは呼びませんでしたが、正式にティヤンと呼ぶことにしたことで、今では広く認知されその名前がついた高校もあります」とアンダーウッド氏は言う。
洗練されつくせない、
土の香りが残るのが
グアム最大の魅力？
チャモロ語には〜や◯がアルファベットの上に乗っていることが多く、英語読みでは発音できないことが度々、チャモロ語を知らない人間にとって面倒に思えます。そして多くの若い世代がチャモロ語を理解できなくなっている今、彼らにとってもしっくりこないのではと思います。ただ、多少の大変さはあっても一時的なことで、思い切って始めないことにはグアムの文化や歴史の香りが衰退してしまうのでしょう。ここは思い切って今後グアムの独自性を大切にしていく意味で見直しを検討するきっかけになるかもしれませんね。
随分前になりますが、Pacific War Museum (太平洋戦争博物館)を訪れた際に、太平洋戦争時代のアメリカ軍将校さんの写真が飾られていて、そこにハーモンという名前を見つけました。現在デデド村にあるハーモン地区の名前に由来するのではと思い、調べてみたことがありますが、全くみあたりませんでした。今でも村々の小道には苗字と思える名前がついたロードサインをよく見かけます。たぶんグアムには古くから、その地域の人にちなんだ名前をつける慣習があるのでしょう。
グアムにも掘り起こせば興味深い歴史がたくさんあるに違いありません。地域の表記をチャモロ語に変えるという議論のなかで、大国の利害に振り回された時代を逞しく、ジョークを忘れず、朗らかに生きた、人々の営みがひとつでも蘇るといいですね。
下の写真は、昨年亡くなった義母が写っている写真のよう、小学生ぐらいで終戦の年のものです。随分前に取材の最中に訪れた村役場で偶然遭遇しました。葬儀の際に家族に見せたところ、義理の兄妹は見たことがないと感激していました。ひとりひとりに歴史があって、人々が生きた暮らしがあって、その延長線に今があります。今アクションを起こさないと、間違いなくグアム固有の風土が消え失せてしまうことでしょう。
ランキンングにも一応参加し始めした。
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