2021年6月3日朝刊The Guam Daily Postより抜粋、要約

 

英国の旗艦空母がフィリピン海に向かう中、5月28日にドイツのアネグレット国防相がグアムの軍事基地を訪問した。軍関係者によると、今回の訪問はインド太平洋地域の平和、安定、安全を維持する上で米独のパートナーシップを強調するもので、アメリカのヨーロッパの同盟国が、アジア太平洋地域での結束の強さを示すために行った注目すべき動きである。

 

英国の航空母艦「クイーン・エリザベス」は、駆逐艦2隻、フリゲート艦2隻、潜水艦1隻、支援艦2隻とともに、28週間かけて26,000海里を航行する船団を率いている。ロイター通信によると、一行は中国と東南アジア諸国が領有権を主張する南シナ海を通過し、フィリピン海に向かう。一行には米国の駆逐艦とオランダ海軍のフリゲート艦が加わる予定。

 

ドイツの国防相はこの日アンダーセン空軍基地で過ごし、空軍関係者は第36ACE構想(Agile Combat Employment)の概要を説明、沿岸戦闘艦USSチャールストンの見学と乗組員との面談を行ったという。ACE構想とは、太平洋空軍が敏捷性、抑止力、回復力を確保するために運用している新しい戦力概念で、情勢が変化しやすい場所への展開能力を高めることをコンセプトにしている。

 

チャールストンの司令官は、今回のアネグレット国防相の訪問は、両国の関係を強化する素晴らしい機会となったと語った。チャールストンは違法・無規制・無報告の漁業を削減・排除し、国境を越えた犯罪と戦い、地域の安全性を高めることを目的としたオセアニア海上保安イニシアティブ(OMSI)の下、西・中央太平洋における米国沿岸警備隊との共同任務を完了、オセアニア地域の安定とパートナーシップを支援している。


遠く離れたヨーロッパが
近い存在になるつつあるのかな?

 

へ〜、ドイツ国防省トップのグアム訪問とは、これまで聞いたことのない展開ですね。ちょうど今日イギリスがTTP加入手続きを始めたというニュースを聞いたばかり。ヨーロッパのアジア太平洋地域への関心というか、繋がりが強まる気配ですね。経済目的で人口の拡大傾向が予想されるこの地域への関与を強めているのかと思っていたのですが、どうもそれだけではないのでしょうかね?

 

メルケル首相の政界引退を数ヶ月後に控えるドイツ、どうも後任の有力者が見当たらないようにも聞いた記憶がありますが、イギリス離脱後、EUのリーダー的存在のドイツの指導者の行方は、EUの団結にもEUの立ち位置にもアジア太平洋地域の安定にも影響があるのでしょうかね?

 

にほんブログ村 海外生活ブログ グアム情報へこちらもポチッとお願いいたします。
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村ランキンングにも一応参加し始めした。

この記事をSNSでシェア!