2021年7月10日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約
グアム政府は7月21日までに成人の80%がワクチン接種を済ませ集団免疫の目標を達成した場合でも、公共の場でのマスク着用を義務付ける可能性がある。6月24日に行われた経済フォーラムで、グアム知事は「7月21日以降、可能な限り通常の状態に戻すことを目指している。特に人混みの中ではマスクの着用を奨励し、人数制限を100%に戻すつもりです」と述べています。
経済フォーラムでグアム知事が「奨励」という言葉を使ったのは、COVID-19の蔓延を防ぐために公共の場でのフェイスマスクの使用を義務付ける、あるいは要求するというこれまでの発言からトーンを変えたものだった。
医師会の会長は同じ経済フォーラムで、グアムで成人の80%がワクチンを接種して集団免疫を獲得すれば、マスクの着用は義務ではなく「任意」になると述べている。同時に「80%の摂取率で新しい展開に入るかもしれないが、人混みの中ではマスクの着用を強く推奨します。さらに週末には、予防接種を受けていない人々が来島することから、デルタ型ウイルスに関する懸念から、マスク着用義務を維持するようグアム知事に勧告する可能性があります」とも述べた。
グアム政府観光局(GVB)局長は、GVBの理事会とグアム復興タスクフォースの会議で、休暇と予防接種のために台湾から来た観光客は、フェイスシールドやフェイスマスクなどの完全な防護服を着て訪れたことを考えると、COVID-19に感染することを心配していると述べた。
ゴールに近づく
グアムは成人のワクチン接種率(集団免疫)80%という目標に向かって少しずつ前進している。現在の接種率は76.82%で、18歳以上の成人で92,212人がワクチンを接種したことになる。つまり、グアムの推定成人人口120,039人のうち、80%にあたる96,031人にワクチンを完全に接種するという目標を達成するためには、さらに3,819人の成人がワクチンを完全に接種する必要がある。12歳から17歳までの未成年者は、完全にワクチンを接種しても集団免疫の目標にはカウントされない。
5月、アメリカ疾病対策予防センター(CDC)は屋内外を問わず、ワクチン接種を完了した人に対するマスク着用義務を解除したが、グアム知事は、グアムの公共の場でのマスク着用義務を維持している。グアムのアンダーソン空軍基地と米海軍基地では、5月にCDCの発表に準じてマスク着用義務を解除している。
グアム知事の担当者は「現時点では、グアム知事は、マスク着用義務の解除についての変更はありません。マスクは引き続きウイルスの拡散を防ぐ最大の防護策の一つであると認識しています。グアム知事は引き続きマスク着用を義務付けるのかどうかについて、引き続き状況を監視しています。」と述べた。グアムでは、CDCに提出された158件のSARS-CoV-2ウイルスサンプルのうち、デルタ変異株症例が1件確認されている。
完全防護でグアムを訪れる渡航者。
感染拡大エリアと思われているのかな?
私が考える以上にマスク着用義務か任意かが大きな懸念なのですね。明日から任意となったとしても、行政ルールの変更にすぎず、今日と明日でコロナ感染リスクが変わるわけでもなく、いずれにしてもそう遠くない将来に任意になるでしょうから、そんなに焦らなくても…….。行政の定めるルールさえ守ればいいのではなく、今までの感染対策を継続するべきでしょう。
マスクの義務か任意かの話題より、防護服にフェイスシールドでグアムを訪れる台湾のAir V&V参加者がいることが気になります。完全防護でグアムにやってくる人々は、グアムの状況をどのように捉えているのか、台湾でも日々完全防護服で過ごしているのか……?もし、グアムの感染状況や対策に不安を感じている人がいるのであれば、情報の伝え方に問題があるのではと思うのです。
今後、韓国、日本とマーケットを広げていくことになります。世界的なコロナの収束を見る前の渡航喚起にはグアムの感染状況、対策、そして万一の場合の対応まで、渡航者の不安となっている事柄に応える情報伝達が必要になるのでしょう。
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