2021年10月10日朝刊The GUAM Daily Postより抜粋、要約

グアムは全米で最もワクチン接種率の高いエリアの一つだが、ワクチン接種を完了した人がCOVID-19に感染するケースが多く見られる。グエン博士は、その理由を解明するために、連邦政府の保健当局者をグアムに招くべきだと述べている。

 

「疾病管理予防センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)に調査をしてもらわなければなりません。全米で最もワクチン接種率の高いエリアであるにもかかわらず、なぜこれほどまでにブレークスルーが発生しているのでしょうか」とグエン博士は語っている。

 

ニューヨーク・タイムズ紙が10月7日時点でまとめたデータによると、グアムはここ数週間、COVID-19による死亡者数と感染者数の両方で全米第5位になっている。米国の多くの地域では患者数が減少しているが、グアムは増加し続けている数少ない地域の一つだという。グアムの疫学者であるポブツキー博士は、陽性者の約45%がワクチン接種を完了していたと述べた。

 

グエン氏は「人口460万人のルイジアナ州では最近では1日に400件の陽性者を確認、16万人の人口に対して165人の患者がいる。それは理にかなっていない。高齢者の免疫力が急速に低下しているのではないか」と語った。ワクチンの効果が時間とともに薄れていく可能性があることから、連邦政府は最近、2回目の接種から少なくとも6カ月後にブースターショットを行うことを推奨している。

 

グアム島では昨年12月に予防接種を開始し、4月下旬には成人の接種率が50%に達した。オンラインのワクチン接種追跡調査によると、全米で最もワクチン接種率の高いバーモント州は、10月8日時点で69%。最近の10万人あたりの平均患者数は29人で、グアムは75人。グエン氏はグアムでは合併症の発生率が高いことも、免疫力の急激な低下につながっている可能性があると考えている。


物言う準州グアムとして、
存在感をアピール。

1週間ほど前にニューヨークタイムズに掲載された2カ月ごとに増減を繰り返す「不思議なサイクル」を指摘する記事が話題になりましたが、グアムでは2ヶ月周期はあてはまらないようです。人口規模や生活様式、気候、基礎疾患保有率などが関係しているようには思いますが、このあたりのメカニズムが解明できればコロナの収束を予測する上でも、今後の感染症への対策にも役立ちそうですね。早い時期にCDCやFDAを招致して、連邦のCOVID-19の解析にグアムを組み入れてほしいですね。

 

多くのケースで連邦の意向を受け入れる立場にあるグアムですが、あらゆる行政システムでコミュニケーションを深めていくこと、受け身に徹するのではなく発言力を高め交渉を重ねる、そんな姿勢を心がけ、連邦の一員としても存在感を高めてほしいと思います。

 

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