2020年9月24日朝刊 The Guam Daily Postより抜粋、要約

 

グアム保健省は同伴者のいない未成年者および必須業務の労働者の検疫を明確にする書面をリリースした。グアム高等裁判所がグアムの法律で要求される請願権を適切に乗客に通知しなかったとして、政府検疫施設から釈放されたことを受け明確化した。

 

到着便の乗客ではなかった女性クリスさんは未成年者の2人の息子と一緒に隔離された。彼女は事前にグアム保健省から自宅で検疫できると告げられたため空港へ息子を迎えに行った際、彼らを隔離する必要があると言われた。グアム保健省は裁判所に、もしクルスさんが息子たちと一緒に検疫に入らなければ、少年たちを児童保護サービスの管理下に置かなければならなかっただろうと語った。

 

今回の明確化された書面では親または他の許可された代理人が空港で出迎える場合、同伴者なしの未成年渡航者が自宅検疫することを許可し、14日間を完了するかグアム保健省によって検査後隔離状態から解放されるまで隔離の要件に従う必要があるとしている。

 

今回発表されたガイドライン
•保護者、法定後見人、または権限のある代理人は空港で未成年者を引き取る際に写真付き身分証明書を示す必要があり、未成年者に代わって検疫要件に準拠する意思を示す自主検疫確認書面に署名する必要がある。

•同伴者のいない未成年者が空港で親、法定後見人、または許可された代理人によって適時に引き取られない場合、児童保護サービスに通知される。

•グアム保健省はCOVID-19の陰性検査結果なしでグアムに到着した未成年者の検査を容易にする。

•自発的検疫承認書面に加えて、すべての到着旅行者はグアムが現在公衆衛生緊急事態下にあり自発的検疫承認書面への署名を求められていることを通知する文書が提供され、自発的検疫確認フォームへの署名を拒否した場合にどうなるかについても記載されている。

•旅行者が自主検疫承認書面への署名を拒否した場合、旅行者は非自発的検疫の対象となり、一時的検疫の指令が発行され法的権利を通知される。

•旅行者が次のカテゴリに該当する場合、グアム政府の施設での検疫の免除を受けることができる。グアム保健省承認書付きのクリティカルサービスワーカー(CSW)、グアム保健省承認書付きのEssential Healthcare Professional(EHP)、または医療紹介の患者。

•旅行者がグアム保健省による免除を許可されている場合、旅行者はグアムに到着してから5日以内のCOVID-19テスト結果を提示する必要があり、自宅または承認済みの賃貸宿泊施設で隔離中、移動制限(ROM)を含む厳しい要件を遵守する必要がある。

 

CWSまたはEHPと一緒に旅行する未成年者、配偶者、扶養家族
承認された宿泊施設での家庭検疫の対象となるには、CSWまたはEHPと同じフライトで到着する配偶者や扶養家族で、グアム到着後5日以内にCOVID-19陰性検査結果を提示する必要がある。

 

容認可能なCOVID-19陰性検査結果なしで到着する同伴者の配偶者および扶養家族は、グアム政府検疫施設に移送され、そこで、彼らが陰性のCOVID-19検査結果を受け取るか、利用可能であるか、または14日間。

 

CSWまたはEHPが配偶者なしで未成年である扶養家族と一緒に旅行している場合、未成年者はCSWまたはEHPと一緒に隔離することが許可されます。 DPHSSは、COVID-19の陰性検査結果なしでグアムに到着する未成年者の検査を容易にします。

 

緊急または特別な状況の際の要求
家族の緊急事態のためにグアムに入島する場合、深刻な病状や健康状態、または医療処置や手術についての提供を求める場合がある。

 

旅行者が緊急または何らかの異変があるなど困難な状況にある場合はグアム検疫施設へ移動し、医療、行動医療、または公衆衛生のスタッフによって診断を受け必要なサービスが決定される。特定の予定がある場合、期限付きで検疫を離れるオプションも含まれる。

 

グアム保健省のガイダンスメモ2020-11 Rev9は、個人旅行者がグアム政府の施設での検疫費用を払わないこと、自主検疫を遵守することは、監視、検証、施行の対象となり、意図的に反した場合、1,000ドル以下の罰金または1年以下の懲役またはその両方で罰せられる軽犯罪と見なされることも明記されている。

 

緊急事態や救急医療従事者としての検疫免除をグアム保健省のWebサイト(dphss.guam.gov/covid-19)からリクエストできる。グアム保健省ガイダンスメモ2020-11 Rev9の全体は、dphss.guam.gov/covid-19で確認でき、質問や懸念事項についてはdphss_quarantine @ dphss.guam.govにメールを送信可能。

 


グアムから旅行者が消えて半年、今思うこと!

また、木曜がやってきました。明日正午で切れるパンデミック指標 PCOR1(Pancamic Condition of Readiness)下のロックダウンが延長されるか緩和されるか、本日発表されるでしょう。しかし昨日の新規陽性者は45人、今朝もコロナ関連死の報告がありました。引き続き感染収束傾向は見えず、高い水準で推移しています。今回延長されれば、3月のロックダウンを超える期間となります。

 

コロナでグアムから旅行者が消え半年、グアムが本来抱えていた問題が浮き彫りになる場面が多々ありました。新規産業を育成してこなかったグアムの産業構造のあり方、行政のインフラ管理の予算やあり方、脆弱な医療体制など…。逆に良い面も見えました。当初、「ロックダウンなんてしても自由奔放なグアムの人が従うのかしら…..」なんて半信半疑でしたが、在宅を守りマスクしてソーシャルディスタンスを厳守する姿は驚きでした。また知人に陽性者が出たり、店舗で陽性者が報告されても差別的な対応はなく病状を案じたり店舗が再開するのを待つのみ、とても紳士的な対応です。

 

コロナが収束しても浮き彫りになった問題は忘れず改善に取り組むこと。一方、人と人の距離が遠くなる傾向が続いていますが、フレンドリーで思いやりのあるグアム気質は「新しい日常」でも残り続けて欲しいですね。

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