2020年10月15日朝刊 The Guam Daily Post より抜粋、要約

 

不動産鑑定会社CornerstoneValuation Incが水曜日にグアムにおけるパンデミック禍の戸建住宅、マンション、土地の販売データを公開した。今年の第3四半期の総売上高はすべての不動産取引で2億7,900万ドル、昨年の同時期から11%減少。しかし第2四半期の売上高が16%減少したのに比べ、減少幅は抑えられたとしている。

 

マンションの総販売額は今年の第3四半期が4,290万ドルに達し、昨年の第3四半期の7,060万ドルから39%の減少。戸建住宅の販売量はわずかに落ち込み、総売上高は1億5,530万ドルで、昨年の第3四半期の1億6,070万ドルから3%の減少。土地区画の販売量は、昨年の第3四半期の7,000万ドルから前年の6,400万ドルに9.7%減少となった。

 

この四半期の戸建住宅の平均価格は32,500ドル(11%)上昇して325,000ドル。建設業界の労働者不足が供給不足を招き価格を押し上げた。また歴史的な低金利(ここ数週間で3%未満)も追い風になっている。

 

4月の調査では3月16日のパンデミック指標PCOR1(Pancamic Condition of Readiness)の封鎖にも関わらず楽観的な見方があったが、今月の調査では経済と不動産業界に対するCOVID-19の長期的な影響を消費者は感じていることも明らかになった。4月の調査では観光産業回復には65%の人が12か月以上と答えていたが、今回の調査では75%が2年以上かかると答えている。


コロナ禍で格差がさらに拡大?
グアムで新車販売が好調だって知ってました?

生活に困窮人への社会保障が求められる一方、不動産マーケットの落ち込みは限定的で価格も安定しているようですね。金融マーケットも堅調に推移し、日本国民の貯蓄額は増え、グアムでも新車販売が好調と聞きます。歴史的な経済危機でも富める人はさらに裕福に、持たざる人は一層厳しい状況に追い込まれ、こうして格差がさらに開いていくのでしょう。

 

毎日のブログでは取り上げませんでしたが、低所得者向けの住宅申請や住宅ローンの免除に申し込みが殺到しているというニュースやホームレスの増加に関する記事もよく目にします。格差の拡大が社会の分断をさらに深刻化させないように目配りも必要そうですね。コロナの収束を毎日願い続けていますが、社会にもたらす後遺症も大きそうです。毎日、思いつくままにいろいろなことを書いていますが言うのは簡単、実行へ結びつけるのは至難の業、十分理解しております。グアムではこのコロナ禍で省庁のトップの退陣が相次ぎました。もちろんそれぞれに個人的な理由はあるのでしょうが、政治家さんたちや各省庁のトップはさぞかし大変だと思いますが投げ出さずに頑張って欲しいです。

 

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