2020年10月16日朝刊 The Guam Daily Post より抜粋、要約

 

グアム州知事は水曜日、検疫規則を緩和し、経済の一部再開を始めたため、COVID-19の第二波抑制に苦労していると述べた。さらに医師の諮問グループは「私たちがまだこのパンデミック禍にあることを忘れてはいけません。警戒を怠るとさらに感染が拡大する可能性があります」と述べた。

 

水曜日の朝、12人以上のビジネスマンと民間労働者が平和的な集会と車列による抗議活動で経済の再開を支援するための追加の制限の解除を求めた。

 

「私たちの敵は見えません。年齢、人種、または宗教に関係なく人々を襲います。COVID-19封じ込めるためにグアム政府はあらゆる資源を使用しています。COVID-19との戦いは、みなさん一人ひとりにかかっています。マスクを着用し、社会的距離を置き、家にいることによってその役割を果たしてください」とコミュニティに呼びかけた。

 

8月以降、グアムでは2,500件を超える陽性者が確認され、61名のコロナ 関連しの事例がある。3月以降ではコロナ陽性者数は3,341人に上ります。

 

グアム知事によると、3月の外出禁止令発令の際には住民の移動を75%削減できたが、今回の命令では25%削減に止まっている。グアムは依然としてパンデミックの準備状況1にあり、陽性率が高いままであり、追加の制限が解除されることはないという。

 

グアム島北部でさらなるテスト
グアム北部地域は多世代住宅が多く、コロナ感染に対してリスクの高い世代が多く暮らすため、追加のCOVID-19検査が行われる予定されている。デデド地区では少なくとも916人の陽性報告があり、ジーゴ地区では588人、他の村では、6〜13件の症例に止まっている。

 

毎日のテストは、3月には1日平均27程度だったのが、10月には500近くまで増加している。これまでに55,000以上のテストが実施されており、これは人口の約3分の1に相当する。グアム政府は民間の診療所や診断研究所と提携して、より迅速な検査結果判明へ尽力した。濃厚接触者の数は3月の6事案から現在は46事案に増えており、さらに100近くが現在も追跡調査されている。

グアムにはCOVID-19用ベッド数は122床、陰圧病床は61床ある。
「私たちが持つすべてのリソースはCOVID-19を封じ込め、拡散を止めるために投入していますが解決策はあなた自身にあります。たゆまぬ警戒が新型コロナ感染拡大を終わらせる唯一の方法です」とグアム知事は述べた。

 

感染拡大を防ぐ雇用主の対応
医師の諮問グループは最近職場での感染が増加していると付け加え蔓延を防ぐためにより積極的な役割を果たすよう雇用主と従業員に呼びかけた。すべての事業所は独自のコンタクトトレーシングを行うことが奨励されている。

 

クリニックは、患者が陽性と判定された場合、同意を得て雇用主に報告でき、他のスタッフと顧客を保護するための措置を講じることができる。COVID-19感染の経路は依然として家庭内ですが、次に多いのが地域社会との接触、そして職場と続きます。陽性が確認された従業員が出た会社の雇用主は、米国疾病予防管理センターのガイドラインに従い濃厚接触を特定しし自宅で14日間検疫することになります。家庭内で感染者が出た場合、従業員家族もCOVID-19に関連する理由で病気休暇として扱い雇用主はその影響を相殺するために税額控除を利用できる。

 

テストを受ける最適な時期は?
医師の諮問グループは、COVID-19陽性者の濃厚接触者となった従業員は、十分なウイルス量を検出できる接触後5日〜7日目に検査することを推奨している。1〜4日の間も自己検疫を行い、雇用主は職場への入室を許可をすべきではない。5〜7日目の検査で陰性が確認された場合、マスクを着用し社会的距離を置けば労働者が職場に復帰できるようにするオプションもある。


世界の知見を日常に取り入れて
賢く楽しく暮らそう!

日本はGO TOキャンペーンや連休の影響で街に多くの人が戻っているようですが感染者は高止まりにとどめ、急上昇は免れているようですね。その中でも経済活動と感染予防の両立をいかに図るか分析が行われているようです。

日本が誇る世界最高のスーパーコンピューター「富岳」は、飲食時の飛沫の拡散などを計算した結果、発話者の隣の人は正面に座る人の約5倍の量の飛沫を浴び、斜め向かいだと正面の約4分の1にとどまったといいます。日本では今月末から3日間、横浜スタジアムで行われるプロ野球の試合で、制限を上回る観客を入場させた場合の感染防止策やその効果を確認する実証実験を行うそうです。

 

「マスク、手洗い、ソーシャルディスタンス」の基本は守っているわけですから、世界の知見を集約し感染リスクを下げる工夫を暮らしの中で取り入れることが必要そうですね。このブログでは暮らしに応用できそうな各国の最新の分析結果についても紹介していきますね。

 

また、昨日ブログで「発熱で受診体験」をご紹介しました。万一、コロナ感染が疑われるような事があっても慌てず対応出来できるように読者や友人などからのリポートもご紹介します。「ぜひこの情報はみんなに伝えたい」というようなことがあれば、気軽にご連絡ください。お待ちしています。

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